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ピックアップ

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2023.01.28

"のれん"や"法被"など作る染物製品を製造する「福多染工場」に潜入!

唐津市相知町にある「福多染工場」。
明治10年創業。のれんや法被など、様々な染物製品を製造しています。

こちらが素材の「木綿」です。
"価格も安く""染めやすい"のが特徴です。
昔からずっと使われている素材なので"種類も豊富"で、染物には最適の素材です。

"染め"と"プリント"の違いは?

【プリント】は生地に色が乗っているだけ。

【染物】は生地の繊維に色をつける。

こちらが染めているものです。画像は表面です。

裏返しても同じように色がついています。

【プリント】は、繊維の上にくっついている状態なので、手触りが悪く、吸水性も悪かったりするそうです。
【染物】は、色のついた木綿なので、木綿本来の手触りです。

作業手順

1.下絵
2.のり置き

のりの役割は「防染」です。

「防染」することで画像のの部分のように、色が入らなくなります。
染まるのを防いでいます。

3.色入れ
見たことないような道具(棒)がついています。
これは伸子というものです。
縦に引っ張るものを均張といいます。
伸子均貼をつけると、ピンと生地が張るので作業がしやすくなります。

色入れ作業を見せてもらいました!

全くためらいが無い筆使いです。
"むら"にならないように塗っていきます。

裏側から見ても綺麗に色が入っています。

色を入れやすくするために染料に接着剤を加えています。

接着剤に混ぜて色をつけることで、繊維の中に入った色の粒子が繊維にしっかりくっつき、色が落ちなくなります。

その後、乾燥させてから生地のノリを落としていきます。

工程ごとに乾かす時間が必要なため、1つの染め物を作るのに約5日間かかります。

染物は注文を受けて1点1点作るので、「オーダーメイドの1点物」です。
全く同じものを作ることはできないそうです。

"矢の柄"の意味は?

"矢の柄"は「嫁入り後 出戻ってこないように」という意味だそうです。
弓を射って飛んでいくと戻ってこないですよね。そういう意味で、嫁に行く前の女性の方に着てもらうことが多いそうです。

どの柄も縁起のいい意味が込められています。贈り物をする際に柄を選ぶとき、花言葉に近いイメージで、柄の意味を知って贈り物を送るのもいいかもしれませんね。
他の柄の意味合いは?

【波千鳥】は、"千鳥"は大量の予兆。"波"は荒波を乗り越えるという意味で"夫婦円満""家内安全に"という意味が込められています。

【麻の葉の柄】は、赤ちゃんの産着や肌着に使用されています。成長が早い"子供の成長や健康"を願うという意味で使われることが多いそうです。

【2023年1月26日放送 かちかちPress 工場walkerより】

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