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女性アスリートを医療で応援!「女性アスリート外来開設」
近年「女性アスリートの健康問題」が注目されるようになっているのはご存じでしょうか。
思春期における激しいトレーニングや極端な体重制限などは、婦人科系の問題をはじめ、骨や免疫系、精神面にまでさまざまな影響があるといわれています。
佐賀中部病院(佐賀市兵庫南)
そこで2023年1月、佐賀県や県医師会、県スポーツ協会が連携して佐賀市内の病院に県内初となる「女性アスリート外来」という専門外来が開設されたんです。
2022年12月には、専門家によるウェブ相談窓口も設けられました。
女性アスリート外来の対象者は?
どういった症状の方が?
運動をし過ぎることで起きる生理が止まってしまう状態。
- 無月経(3カ月以上生理がない状態)
- 15歳で初経がない
- 生理痛や生理が多い
運動量が多いことや、エネルギーを補えていないことで、アスリートで特に多いと言われています。
無月経・生理不順のリスク
- 骨密度低下による骨折の増加
- 子宮への影響から妊娠しづらくなる
- 心臓・血管・筋肉への影響
- うつのリスク増加
生理が長くないということは女性ホルモンが足りなくなり、上記のリスクがあります。
こんなケースはありませんか?
ケース① 鬼コーチと女子アスリート
生理痛でお腹が痛い女子アスリート。
体調が悪いと言うと、鬼コーチから「苦しいのはみんな一緒だ!体のキレも悪くお菓子でも食べたのではないか?」と、選手のためになっていると思って言ってくるコーチもいるかもしれません。
ですが、これはアウト。
坂西先生「選手にも体調の悪い時期はあると思います。月経の周期と関係のあることもあると思いますので、指導者には聞きづらいとは思いますが生理で困っている症状がないかを聞いてあげられるといいと思います」
ケース➁休めない娘と母
体調が悪い娘。
大会前の練習だから休むわけにはいかないという娘(それにコーチが男性だから言いづらくて…)
母は「そうか…お母さん応援しとうけんね!今日も頑張って!」とお弁当を渡しましたが…
こちらもアウト。
坂西先生「お母さんの愛情は分かりますが、体調が悪いときに無理をするのは危険。時々親子で練習量や栄養面など無理をしていないか相談をしていただければ良いと思います」
アスリートの方自身だけではなく、周りの方の理解も必要です。
外来と相談窓口について
- 予約制で毎週月曜日の午後2時~4時半に開設
- 予約・問い合わせは 電話番号:0952‐28‐5311
また、女性アスリートのウェブ相談窓口も開設!
- 医師や理学療法士、栄養士らがウェブサイトから寄せられた相談にメールで回答
- ウェブ相談窓口は「佐賀 女性アスリート相談」で検索を
- 保護者や指導者からの相談も受け付けています
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