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農業と福祉のマッチング「農福連携」
今日のテーマは「農業と福祉のマッチング 農福連携」
私たちの暮らしを支える農業ですが、みなさんご存じの通り、さまざまな課題を抱えていますよね。代表的なのが「人手不足」です。
そこへ障がいのある方が、農作業や出荷作業に加わって働くというのが、「農福連携」です。
農家は働き手が増えて助かり、障がいのある方の働く場も広がる、素晴らしい取り組みなんですが、そこには大変なハードルがいくつもあるということで、どういった問題があるのか取材をしてきました。
農福連携に必要な作業
農家と事業所の調整、工賃の単価設定、作業の細分化・見える化、スケジュール調整と契約書の作成、問題発生時の対応、支払いに関する確認、委託作業内容の確認、互いの日常的な連絡、その他諸々…
農家さんと福祉事業所さんも、こんなにたくさんの作業をする時間がありません。
農業と福祉の連携の大きな壁は、この煩雑な作業。しかし、これらの作業を引き受けるコーディネーターがいるというので、お話を聞きました。
「農福連携コーディネーター」とは?
藤戸さん「まず、農家さんのニーズをお伺いして、どこに手が足りないのか、どういう作業をいつしてほしいのかなど、福祉事業所に『こういう作業できませんか?』というお知らせを出します」
農家の調整作業
収穫後から出荷までに掛かる作業。無駄な部位の除去・選別・計量・袋詰めなどのことで、ホウレンソウ農家さんの1日作業の内、かなりの時間を割いています。
ここの作業を福祉の方にやっていただくことで、農家さんの作業の軽減につながります。
福祉事業所 三根さん「福祉事業所のメリットとしては、通年で仕事が確保できるというメリットや、利用者がしっかりと商品と向き合って、気を付けて作業してくれているので、やりがいも感じてくれていると思います」
利用者の方にお話を聞いてみました。
Q.今、何の作業をされていますか?
利用者さん「かいわれ葉(未成熟な葉)をとっています」
Q.作業をやられてどうですか?
利用者さん「楽しいです。作業に慣れてきたので、だいぶ楽しくやれています」
とても綺麗にカットされていますね!
今後の農福連携とは?
JAさが富士町事業所 無津呂さん「これからの農業で十分に人が足りる時代となるのはなかなか難しい。人の手、人の目でないと、できない作業というのがなくならないので、その点を今後とも福祉の力をお借りしていきたいなと思っています」
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