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ピックアップ

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2023.04.12

【小田井の今、佐賀にいます。】5年待ちの手作り包丁を作る 鍛冶職人に弟子入り!(後編)

毎週火曜日17時台にかちかちPressで放送します。

元純烈メンバーの 小田井涼平さん が佐賀県内にいる様々なジャンルの職人・達人の技を体験するコーナーです。

今回は包丁作り70年、嬉野市の鍛冶職人に弟子入りします!

前回はお店と工場の紹介などをしています。詳しくはコチラ↓
5年待ちの手作り包丁を作る 鍛冶職人に弟子入り!「小田井の今、佐賀にいます。」


嬉野市塩田町にある「金田鋸店」

1913年創業の刃物店。
現在は3代目が1人で包丁をメインに製造しています。

鋸店ということもあり、ノコギリがずらっと並んでいます。工具もたくさん並んでいます。


まずは職人のお手本を見せてもらいました!

まずは火の中に入れて鉄を焼いていきます。

包丁の作り方① 火作り

松炭に風を送り1000℃近くに温度を上げた窯で原料を熱します。

鉄が赤くなったら取り出します。
包丁の作り方② 鍛造

ハンマーで叩き、形を整えながら強度を高めます。

10回ほど叩いたらまた火の中に入れました。

※ポイント
「鉄は熱いうちに打て」

鉄を出してすぐは、とても明るいオレンジ色ですが、出して叩いているうちに冷めていきます。
叩けるうちに叩いて、火の中にまた戻します。

原料を伸ばすために機械も使用します。
これまでご紹介した作業を繰り返し、徐々に包丁の形に近づけます。
このような厚さになれば、だいたいはいいそうです。

小田井さんが包丁作りに挑戦!
鉄が赤くなったので取り出します。
慣れない道具に苦戦しています...
鉄を叩く作業(鍛造)を小田井さんがしていましたが、職人から「もっとひどう(強く)叩かにゃ!」とご指摘が。
時間との勝負です!
また焼いて鉄を赤くした後は、機械で鉄を伸ばしていきます。
機械は足踏み式です。
また熱して、その後は再度手作業で叩いて形を整えていきます。
とにかく忙しく、あたふたしてしまい熱した鉄を地面に落としてしまいました。
このようなときは、もう一度鉄を熱してから叩きます。
包丁の形になってきました。
手前側が職人が叩いた部分で、奥側が小田井さんが叩いた部分です。
包丁の形になった後は、表面の汚れを落としながら冷却する「水打ち」をしていきます。
柄の部分となるステンレスを溶接する「接合」などの作業は専門的な技術が必要なため金田さん(職人)が代行しました。
包丁の作り方③ 成形

柄をつけた後、さらに形を整えます。

だいぶイビツですが、職人からは「だいたいそれでいいでしょう」とのことでした。
小田井さんは「この包丁はたぶん人の縁しか切れないね。この2本並んでいたら絶対俺のは買わわへんな」と仰っていました。
見かねた金田さんが修正してくれました。
包丁の作り方④ 研磨

回転砥石や研磨布を使い、実際に切れるようにするために研いでいきます。

包丁の作り方⑤ 荒仕上げ

工具(グラインダ)を使い、刃となる鋼の部分を出していきます。

荒く削り、刃先が少し出た状態まで作ることができました!

このあと「焼き入れ」「水研ぎ」などの工程を経て完成です。

※時間の都合上 職人にお任せしました

職人曰く、小田井さんの包丁の出来栄えは70点~80点とのことです。

高得点をいただきました。

今回は金田鋸店の金田哲郎さん(87)のもとで弟子入りさせていただきました。

完成した包丁がこちらです。

上が職人が作った包丁。
下が小田井さんが作った包丁です。

包丁を触ってみると凹凸があります。キュウリなどを切った時に刃につきにくくするために、あえて凹凸を残しているそうです。

前回はお店と工場の紹介などをしています。詳しくはコチラ↓
「小田井の今、佐賀にいます。」5年待ちの手作り包丁を作る 鍛冶職人に弟子入り!(前編)


小田井の今、佐賀にいます。

毎週火曜日17時台にかちかちPressで放送しています。
元純烈メンバーの小田井涼平さんが佐賀県内にいる様々なジャンルの職人・達人の技を体験します!

【2023年4月11日放送 かちかちPress 小田井の 今、佐賀にいますより】

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