いろんなものに印刷できる!佐賀市鍋島町「クロカミスクリーン印刷」
クロカミスクリーン印刷株式会社
創業47年
佐賀市鍋島町にある「クロカミスクリーン印刷」
スクリーン印刷とは?
画像の網戸のようなものをスクリーン版と言います。
アルミ製の枠にポリエステル繊維をはった版を使用する印刷をスクリーン印刷と言うんだそうです。
版が自由に動かせるのでいろんな素材に印刷することができます。
スクリーン印刷できるのは30種類以上!
紙・プラスチック・金属・布・ガラスなど様々な素材に対応しています。
インクには色々な種類があり、例えばスクラッチ用のインクですが、銀色のところだけクロカミスクリーンさんで印刷しています。
はがれやすい印刷の上に、銀色のインクを印刷しています。
インクの種類も豊富!
インクの中に香りのカプセルが含まれていて、指でこすってカプセルが割れることで香りがでてきます。
機能性インクと言って普通のインクではなくだけではなくて、香りがしたり削ることができたりと、インクじゃないようなものも印刷できるというのもスクリーン印刷の特徴です。
乳剤を塗る
まずは版に乳剤を塗っていきます。
乳剤には、インクが通る穴を塞ぐという効果があります。
緑の部分は乳剤が紫外線で固まりますが、黒い部分では乳剤が固まらないようになっています。
実際の作業を見ていきます。
まずは版にフィルムをのせ、版とフィルムを固定するために真空状態にします。
紫外線を当てる
そして、紫外線を当てること数分。
※写真の明るさを下げています
見た目では全然分かりませんがフィルムを剥がすと、色が起き上がっているように見えます。
フィルムの黒い部分は紫外線を通さないため、乳剤が固まらずインクを通すようになっています。
ドライヤーで乾燥
ドライヤーで乾燥させていきます。
素材をセット
次に、印刷する素材の位置を決めます。
このとき台の穴から印刷する素材を吸引しているので、素材がしっかり固定されます。
ちなみにこのシールのようなものは「あて」といって、印刷する素材の位置の基準となるもの。これがあることで何枚も同じものを印刷することができるんです。
版にインクを流す
クリアファイル用に適したインクでざっと塗っていきます。
版にインクを広げる
インクを広げてかぶせていきます。
版を下げて印刷
足元のペダルを踏んで版が下がります。
完成!
素材に合わせたインクだからこそできることです!
初心者でも簡単にバッチリな仕上がりになります。
もちろんインクを変えれば違う素材にもこの通り!
しっかり乾燥して印刷完了です♪
こちらはTシャツやトレーナーなどの衣類に印刷する機械です。
ラバーインクという、少し硬めのゴム製で変形に強いのが特徴です。
洗濯することができ、印刷したところを伸ばしても大丈夫な強いインクです。
版にインクを広げる
こちらは手作業で印刷をしていき、インクを版にかぶせて広げていきます。
版を下げて印刷
下に力を入れたまま引き、2回印刷していきます。
たったこれだけの作業で綺麗に出来上がります♪
しかし、ボコボコしてムラがあったりすると洗濯した時に亀裂が入ってしまうそうです。
遠赤外線乾燥機で乾燥
こちらのインクは熱を当てないと乾かないため、遠赤外線乾燥機で乾燥します。
インクを塗った板の下で素材(瓶)が回転することにより、簡単に印刷ができます。
スクリーン印刷の特徴を生かして、このような丸い曲面のものや瓶など特殊な素材に印刷することができます。
代表取締役 黒髪さん「かなりアナログな作業の部分が多く、アナログにしかできないモノづくりというのがあると思うので、今後はデジタルと複合して色々なモノづくりができたらなと思います」
クロカミスクリーン印刷さんではこんな印刷もできます!
点字印刷
印刷に使う機械はクリアファイルなどと同じですが
インクの代わりにこちらの「UV透明樹脂」を使います。
【2023年4月27日放送 かちかちPress 工場walkerより】
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