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2023.05.31

【小田井の今、佐賀にいます。】120年の歴史の"綺麗な虹色のガラス"作りに挑戦!佐賀市道祖元町「副島硝子工業(肥前びーどろ)」(後編)

毎週火曜日17時台にかちかちPressで放送します。

元純烈メンバーの 小田井涼平さん が佐賀県内にいる様々なジャンルの職人・達人の技を体験するコーナーです。


今回は、120年の歴史『肥前びーどろ』づくりに挑戦します!


佐賀市道祖元町にある 肥前びーどろ製造元 副島硝子工業株式会社 にお邪魔しました。
佐賀市重要無形文化財指定 肥前びーどろ

江戸時代末期に誕生した「佐賀ガラス」を副島硝子工業が
昭和期に「肥前びーどろ」の名で販売したものが定着しました。



前回は小田井さんがグラス作りに挑戦!おおむね完成しました。
熱し過ぎてせっかくの色ガラスが溶け込んでしまいました。

もう少しで完成です。

吹き竿とグラスを切り離します

吹き竿を慎重に叩きながら切り離します。

※初心者には難しいので職人の方にやってもらいました。

このように綺麗に離れました。
底をバーナーで焼いてなじませます(トゲを取る)

吹き竿を外したあと、トゲが残るのでバーナーでトゲを取る作業が欠かせません。

このように滑らかになりました。
熱いガラスをゆっくり冷ます「徐冷炉」という装置に入れます
1日かけて常温に戻して完成

割れないために常温で冷やします。

こちらが、小田井さんの作品です。
分厚さなど、味がある作品になりました。

小田井さんの職人としての評価は?

職人さんからは「普通の人よりガラスの動きを理解できていて、僕もやりやすかったです。筋はいいですよ」と言葉をいただきました。

幻の技法で作る一品「燗びん」

燗びん

お酒の燗をつける器で、肥前びーどろの代表的な品です。

燗かんは「ジャッパン吹き」で作ります

日本でここだけの燗びんを作る特殊技法です。

ジャッパン吹きは、竿を2本使う「二刀流の幻の技法」です。
小田井さんも「挑戦したい」と希望されていましたが、職人さんからは「かなりの修業が必要なので無理です」と言われました。

「ジャッパン吹き」を見せていただきます!

まずは、溶けたガラスを吹き竿で絡め取ります。

油が入った容器で表面を滑らかにする「リン掛け」をします。
息を吹き込みガラスを膨らませます

「宙吹き」という工程です。
この工程が一番難しいそうです。

柔らかさと硬さの塩梅を見ながら感覚だけで整えていて、まさに職人技です。
板にあてて吹くことで底を作ります
ここからが二刀流の始まりです!
ガラスと熱したガラス2つをくっつけます。
熱していないガラスに息を吹き込むことで、2つのガラスがくっついている面に自然に穴が開くそうです。
2つのガラスを引っ張ります。
職人の感覚で作られているため、ひとつひとつ形が変わってきます。
ハサミで口の余計な部分を切り落とします

「口落とし」という工程です。

徐冷炉で常温まで下げます
この後、こする・磨く・焼くなどのさまざまな工程を経て
燗びんができあがります。

今後の展望などは?

現在はガラス製のアクセサリーなどの販売も始めたそうです。
肥前びーどろ アクセサリー(ガラス製)

ネックレス・イヤリング・カフス・タイピン等


小田井の今、佐賀にいます。

毎週火曜日17時台にかちかちPressで放送しています。
元純烈メンバーの小田井涼平さんが佐賀県内にいる様々なジャンルの職人・達人の技を体験します!

【2023年5月30日放送 かちかちPress 小田井の今、佐賀にいます。より】

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