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2023.08.16

美しく硬く溶けにくい氷を製造!鹿島市「藤津製氷」

70年以上、鹿島市で氷をつくっている「藤津製氷株式会社」


藤津製氷さんの氷のこだわりは?

美味しい氷は美味しい水からということで多良岳山系の天然水を使用しています!

さらに安全面に考慮しており、毎年定期的に水質検査に合格した安心安全な水を使用しています。

さがん氷

藤津製氷さんのメイン商品。氷1つ1つが透き通っていて綺麗です。

藤津製氷の氷の特徴

「美しく・硬く・溶けにくい」という特徴

そんな藤津製氷の氷をつくるのにかかる時間は3日間!

一般的な製氷方法

【家庭用冷蔵庫の製氷機など】-20℃以下 急速に凍らせる
【メーカー】 -10℃ ~ -12℃ほどで約48時間(約2日)

藤津製氷の製氷方法

-7℃ ~ -8℃ ほどで約72時間(約3日)かけてゆっくり凍らせる

時間をかけて凍らせることで、美しく・硬く・溶けにくい氷になっているんです。

製氷の現場へ潜入!

特に何も見当たらない場所ですが…蓋の下に氷があります!
こちらの地下で氷をつくっているんです!
白い蓋の下は塩水のプールで温度は -8℃ ほど
アイス缶という缶に水を入れて
水を入れたアイス缶を塩水のプールにつける
1日目の氷

1日目の氷を作っている蓋を開けてみると、パイプから空気を送っていました。これは、不純物を取り除くために行っているんです。

水の中には空気やミネラルなどの不純物が混ざっています。

空気を送ることで水を攪拌→水は外側から凍っていく→不純物は凍らず中央に集まる
2日目の氷

1日目と比べると、外側から凍っていっているのが分かります。

不純物を含む水を取り除き 新しい水を入れる
3日目

3日目以上経った氷はしっかりと固まっています。

アイス缶を常温の水につける

こうしてできた氷は水槽へ!
常温の水につけ、アイス缶との接着面を少し溶かすことで氷が浮かび上がってきます。

そこですかさず持ち上げてアイス缶を倒すと・・・?

滑り台のように滑っていきました。
これで氷の完成です!

水は急速に凍らせると白く濁った氷になってしまいます。

ゆっくり時間をかけて不純物を取り除いて凍らせた氷は無色透明です。

それだけでなく、不純物を取り除くと氷と氷の結晶の結びつきが強くなるんです

不純物を取り除くことで、美しく・硬く・溶けにくい氷になります。

氷の保管場所へ!

室温は -8℃

ずらっと氷が並んでいます。

1本で約135キロ!

通常、氷は角(かく)という氷の単位で表現されています。

この氷の半分が1角なんです。

つづいてはカットの工程へ!

「角氷」

藤津製氷の氷には「角氷」「板氷」「かち割り氷」などの種類があります。

「板氷」
「かち割り氷」

例えばこちらは「かち割り氷」のカットの様子

ハンドルを回し、縦と横にカットします。

溶けてしまわないよう、時間との勝負なんだそうです!


さらに面白いのがコチラ!

氷を丸型の刃で削っていき…

金属を使って叩いて、中の氷を取り出しているようです。
出来上がったのは「丸氷」

こんなにきれいな丸氷だと…

ドリンクに入れるだけで気分が上がりますよね♪

そして、夏と言えば「かき氷」
ふわっふわとしていて口どけがとても良いです。
溶けやすい氷だとすぐに水っぽくなってしまいますが、溶けにくい氷だからこそ出せるふんわり食感を味わうことができます。

こちらのかき氷ですが、氷を高めの温度で保管しているため頭がキーンとなりにくいんだそうです。


代表取締役 勝山さん「氷はどこででも手に入る時代ですが、本物の氷は飲み物や食材の味を損なわない特徴を持っています。美しく・硬く・溶けにくい。さがん氷を通してこれからもより良質な氷を作っていきたいと思っています」

「かき氷機」のレンタルあります!

かき氷機のレンタルに加え、藤津製氷の氷、かき氷シロップ、かき氷のカップがついた「かき氷セット」のサービスがあります。
地域のお祭りなどにぴったりです!

氷のご購入やかき氷機のレンタルについては、詳しくは0954-62-2157までお問い合わせください!

藤津製氷株式会社
住所:鹿島市古枝470-14
TEL:0954-62-2157

【2023年8月10日放送 かちかちPress 工場walkerより】

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