1. TOP
  2. 記事一覧
  3. ピックアップ
  4. こだわりは"足に合う靴" 靴底リペアで長く履けるスニーカーも! 佐賀市「株式会社 ムーンスター 佐賀工場」

ピックアップ

pickup

2023.09.11

こだわりは"足に合う靴" 靴底リペアで長く履けるスニーカーも! 佐賀市「株式会社 ムーンスター 佐賀工場」

佐賀市田代にある「株式会社 ムーンスター 佐賀工場」
言わずと知れた靴メーカーです。

本社は福岡県久留米市です。
佐賀工場は約70年前から稼働しています。

佐賀工場では主に革靴を製造しています。
スニーカーも製造しているそうです。

ムーンスターの技術力光る製品 "氷上で滑りにくい靴"

こちらは"氷上でとても滑りにくい"「スペラン」という靴です。
靴裏を触ってみるとチクチクします。

ガラス繊維などを使用した独自の防滑機能で、北海道などの寒冷地でのニーズが高いそうです。

開発のルーツは、1956年に南極観測隊の依頼を受けて特殊防寒靴を寄贈したことが始まりです。

開発の際、シロクマを参考に作っています。
シロクマの足の肉球には小さな突起があり、他のクマより摩擦力が大きく滑りにくいそうです。
靴裏にガラス繊維を配置しているためチクチクしています。

ムーンスターの技術力

一般的に使われている製法は「セメント方式」ですが、ムーンスターでは「ダイレクト製法」で製造しています。
セメント方式とは

足の甲を覆う部分と靴底を接着剤を使って圧着する製法で、量産性に優れています。

ダイレクト製法

靴底の「成型」と「アッパーとの接着」を同時に行う方法です。

アッパー

足の甲を覆う靴の部分です。

画像の黒い液体が硬化することで靴底になり、靴底とアッパー部分の接着剤の役割を果たします。
「ダイレクト製法」のメリットは、アッパー部分の底の形状にあわせて靴底が成型されるので、今までにないフィット感が生まれます。そのため格段によい履き心地になるそうです。

「ダイレクト製法」の作業工程へ!

靴底の原料を型に流し込む
セットされたアッパー部分とあわせる
温度を上げながら靴底部分を硬化させる
靴底がしっかりと固まって完成です!
しかし、画像のように"バリ"が出ています。
バリは、一足ずつ職人の方が手作業で削っていきます。
波打ったところもあり、職人さんの技術が必要になります。
先ほどのダイレクト製法の工程で完成した「SPxx」というスニーカーです。
2022年に誕生した新しいブランドです。

靴底は良く見ると2層の層からできています。
下の「アウトソール」は強度のある素材で、上の「ミッドソール」は高反発素材です。

「ミッドソール」は触ってみると柔らかく、反発がしっかりあって、衝撃を吸収してくれます。

長期間の使用を支えるアフターケアも!

ソールリペア(靴底の付け替え)を行っています。
擦り減った靴底を総取り換えしてもらえるアフターケアです。

※SPxx以外にも対応可能な製品あり

SPxxを試着してみました!
足の「フィット感」があります。
しっかりと足を包み込んでくれて、足のホールド力もあります。
"靴下に底をつけた感じ"です。

工場長「ムーンスターでは、足が合う靴ではなく「足に合う靴」を作り始めて150年ほど経っています。全ての人の笑顔と幸せのためにこれからも靴を作り続けていきたいと思います」

ムーンスター SPxx POPUP イベント

場所 : サガテレビ1階 JONAI SQUARE
期間 : 2023年 10月7日~22日

SPxxの全品番・全カラーがそろいます。

【2023年9月7日放送 かちかちPress 工場walkerより】

関連記事

※各記事に掲載している料金やサービスについては、記事を掲載した時点での情報になります。掲載当時から料金やサービスが変更になっている場合がございます。

RECOMMEND