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2023.10.13

ユニークな作品多数!佐賀県出身 池田龍雄アート展「あそび、たたかうアーティスト 池田龍雄」佐賀県立美術館

テーマは「池田龍雄特別展編 芸術の秋!美術館でアートな時間」
佐賀市「佐賀県立美術館」に行って参りました。
池田龍雄 (1928~2020)

伊万里市二里町生まれの画家です。
戦後の現代美術を代表するアーティストです。

佐賀県立美術館 学芸員の野中耕介さんにお話を伺いました。

漂着 2001年

美術館に入ったすぐのところにある作品です。​
池田龍雄さんのオブジェ作品です。打ち上げられた漂流物をイメージして作られています。

木の板を組み合わせて表面にシワにした「和紙」を丁寧に貼りこんで、その上から着色をしています。

絵画がたくさん並んでいます。
怒りの海 1953年

人の顔が魚になっています。

ペンで描かれた絵です。
よく見ると点々と描かれています。
石川県内難村(当時)で戦後に起きた米軍の、砲弾試射場建設問題を題材にしたルポルタージュ絵画です。
油絵も描いていましたが、思いのほか残っていません。油絵の具が買えなかった時代があったそうです。

油絵の具が買えなかった時代に生活を支えていたのは絵本の「挿絵」だったそうです。
今も読み継がれている有名な「ないた あかおに」などの作品も描いています。
絵本「ないたあかおに」挿絵原画
池田龍雄は多彩な個性を発揮して活躍したアーティストです。

絵画以外にも

フロンティア 1995年

息子さんのジーンズを使って作成したオブジェです。

ストリッキング 1990年

奥さんのストッキングを使って作成した作品です。


BRAHMANシリーズ

全10章300点以上の作品からなるシリーズです。
宇宙や生命の誕生を描いた作品です。

池田龍雄の後期の作品で、10年以上かけて作られているので、作品の数が凄いです。
宇宙や生命に10年間向き合った画家が何を表現するのか、気になる作品です。


作品を見れば見るほど池田龍雄さんが生きた時代も見えてきますし、池田龍雄さん本人の輪郭も想像できてくるという不思議な感覚になりました。

「池田龍雄特別展編」は没後初めての大規模な回顧展で、佐賀県での開催は初めてです。
"佐賀県にこんなユニークなアーティストがいた"ということが味わうことができます。


あそび、たたかうアーティスト 池田龍雄

期間 : 10月29日(日)まで 午前9時30分~午後6時
場所 : 佐賀県立美術館
休館日 : 月曜
観覧料 : 1000円 ※高校生以下は無料

【2023年10月5日放送 かちかちPress サガらぼより】

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