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2024.01.27

世界でココだけの製品!日本の産業をウラで支える 小城市牛津町「西村鐵工所」

小城市牛津町にある「西村鐵工所」
創業100年を超える老舗の鉄工所です。

こちらの「CDドライヤーは、世界で西村鐵工所だけが作っています。

現在、塩水を乾燥させています。

乾燥させる仕組み

熱いディスクに液体をかけて、ディスクが1周するうちにディスクについた液体が蒸発します。

蒸発後に残った物質を削り取り、粉にします。
現在は、塩水を蒸発させているため、削り取っている粉は"塩"です。
「ディスク」で乾燥させて削り取る機械は、他には無く西村鐵工所でしか作っていません。
ディスクの製造工程は企業秘密です。

「CDドライヤー」の名前の由来は、音楽の「CD」からきているそうです。

最初は「エスパー」という名前で売っていたそうですが、親しみやすい名前をお客さんに勧められて「CDドライヤー」と改名されたそうです。

CDドライヤーの製作開始は1987年で、
CDが製品化されたのも1980年代です。
こちらの部品は、CDドライヤーの屋根の部分です。
この中に、直径1m30cmのディスクが12枚も並ぶことになります。
用途ごとに必要な処理能力に合わせて、ディスクの大きさ・枚数を決定します。
全て受注生産のため、納期は早い物でも半年ほどかかります。

こちらが完成品のCDドライヤーです。
CDドライヤーの用途

セラミックスの粉や焼き物の原料を製造したり、排水を乾燥させ、残った物質だけを処理する用途にも使用されています。

CDドライヤーの開発によって「経済産業省 グローバルニッチトップ企業100選」にも選ばれたことがあるそうです。

もう一つの「世界でココだけ」の製品

こちらは「I.Bコンベア」という商品です。
工場などで見る、縦に長いコンベアです。
中にゴムのコンベアがついていて、垂直に高い所まで荷物を運ぶ機械です。

「世界でココだけ」のポイントを縮小模型で教えていただきました。
ベルトの内側に荷物を運ぶバケットがついています。(一般には外側)
バケットがベルトの内側に付いていると、荷物が流れ込むようにバケットに入ります。
一般的なコンベアはバケットが外側についているため、荷物の山をバケットがすくうように持ち上げ、バケットがこすれて摩耗していきます。
「内側」につくとバケットと荷物のダメージが少なく済みます。

火力発電所での石炭運搬や、製鉄所で鉄鉱石を運ぶ用途に使われています。

このように、西村鐵工所は日本の産業をウラで支えています。


西村鐵工所の方は「弊社の機械はなかなか有名なものでもありませんが、社会に貢献できる機械を作っていきたいと思っています」と話されていました。
【2024年1月25日放送 かちかちPress 工場walkerより】

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