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2024.03.10

機械製造会社がビール作り?ビール好きの社長が始めたクラフトビール醸造! 吉野ヶ里町「西研グラフィックス株式会社」

吉野ヶ里町にある「西研グラフィックス株式会社」
新聞の印刷機や輸送設備の工場です。
本社とは別の建物で本業とは全く異なる事業が展開されています。
別工場で取り組む"新事業"とは?
社長の並田さんにお話を伺いました。
別工場で取り組んでいる新事業はクラフトビールの醸造です。
クラフトビールのラベルの販売者のところには"西研グラフィックス"としっかり書かれています!
なぜクラフトビール作りを?

並田社長
「深い事情がありまして...私が(ビールが)好きだからです」

社長のビール好きから2021年にビール製造事業を開始しました。
翌年の2022年に初出荷をして、2023年11月、自社工場での製造が開始しました。

製造工程

こちらがビールの原料の「麦芽」です。
砕いた麦芽とお湯を混ぜて「糖化」させる
70度前後のお湯を使用しています。
麦芽をお湯に投入して混ぜながら温度を保つと、麦芽中のデンプンが糖に分解されます。
麦芽が糖に分解されることでビールの元になる「麦汁」ができます。
デンプンはそのままではアルコール発酵しないため、「糖化」が必須になります。
麦汁をろ過する

麦芽の皮などの不純物を取り除きます。

最初のろ過でできた麦汁を「一番搾り」と呼びます。
まだ発酵する前なのでアルコールは一切ありません。

ビールになる前の「麦汁」を試飲させていただきました。

麦芽の香ばしさと甘みも感じます。
糖分がしっかりあるので、こぼれた部分を触るとベタベタします。

この「糖」がのちに酵母の働きでアルコールになります。
一番搾り後の麦芽にお湯のシャワーをかけて残った糖を抽出させた麦汁を「二番搾り」といいます。
一番搾りと比べると少しライトな味わいになります。
一番搾りと二番搾りをバランスよくブレンドしています。
ろ過した麦汁を沸騰させ殺菌し ポップを加える(煮沸)
ホップとは

甘い麦汁に「苦み」「香り」を加えるビールの材料で、ビールには欠かせない材料です。

西研グラフィックスではホップは固形のものを使用しています。

匂いを嗅いでみると爽やかな緑の香りがします。

ホップを加えて 90分ほど煮沸する
不純物を除き 急速冷却して「発酵用タンク」へ
酵母を加えて発酵させる

発酵することで、酵母が麦汁の糖分をアルコールと二酸化炭素(泡)に分解します。

数日~10日ほど発酵→熟成 1か月ほどで完成

完成したビールを試飲させていただきました!
最高の喉越しです!ホップが物凄く爽やかで飲みやすいです。

ゴールデンエールという種類のビールで、麦の甘みとホップの甘みが楽しめる飲みやすいビールです。

ネーミングにもこだわりが!

先ほどいただきたビールは「CONTINUE?」という製品名で、「続ける・継続する」という意味があります。
何回でもコンティニューしていただきたいという思いが込められています。

こちらのビールは「NEVER TOO MUCH」という製品名で、「決して多すぎることはない」という意味が込められています。
ブランド名は社長の趣味から名前を取り「ゲームブリュー」と付けられました。
様々な「ゲーム」のお供に!との想いを込められています。

並田社長のビールが好きという思いからスタートして、クラフトビールを作られています。まさに楽しみながら愛情ある商品を作られています。

並田社長
「いろいろなビールを造って佐賀から発信していきたいと思っています。ビールを通じて世の中を幸せにしていけたらという思いで、日々がんばっています」

【2024年3月7日放送 かちかちPress 工場walkerより】

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