1. TOP
  2. 記事一覧
  3. ピックアップ
  4. 生地作りは全て手作業!伝統の味を守る 佐賀市 丸ぼうろの「北島」

ピックアップ

pickup

2024.03.31

生地作りは全て手作業!伝統の味を守る 佐賀市 丸ぼうろの「北島」

佐賀市にある 丸ぼうろの「北島」
こちらは、北島 佐賀東店(佐賀市)です。

丸ぼうろは、佐賀で愛され続けるの銘菓です。

今回は、北島の丸ぼうろの秘密に迫ります。

こちらは香月さん。丸ぼうろカラー⁉のような眼鏡をかけていらっしゃいました。

丸ぼうろを作り始めたのは明治の初めです。
少しずつ時代に合わせながらだけど変えていないところもあるそうです。

素朴でいて、唯一無二の食感を生み出す丸ぼうろ作りの極意とは?

丸ぼうろの製造現場へ!

生地作り 卵と砂糖などを混ぜ合わせる

生地作りの全ての工程が、手作業で行われます。

4種類を独自ブレンドした小麦粉を加える

この卵の液を濾したあと、独自に4種類をブレンドした小麦粉を混ぜ合わせていきます。

3分間で生地に変わっていきます。3分間の真剣勝負です!
最低限の回数で均一に混ぜて粘り気を出さないようすることが、さっくりとした味わいのポイントになります。
一度の作業で出来る生地は、約600個分!
手作業のみで行うため、この生地の仕込みを何度も繰り返して行います。
こうして仕込まれた生地は2時間ほど寝かせた後、次の工程へ
寝かせた生地を揉む

生地の硬さなど、適度な状態に直すために揉む

丸ぼうろの焼き上がりがどれも同じになるように、職人さんの手の感覚で生地をもむ時間や強さなどを加減して硬さを調節しています。

伸ばし終えた生地に…ごま油を塗っておいしさを閉じ込めていきます。

のばしてごま油を塗った生地を型で抜く

ごま油がうすく塗られた生地を次は丸い型で抜いていきます。

型は真鍮製の型で抜いていっているので、力仕事だそうです。

この白い器具に型を打ち付けて生地を抜いていきます。

白い器具に打ち付けた弾みで生地を外し、手で受け取って天板に移しています。

これを1人で1時間900枚ほど型抜きしているそうです。

型抜きの「コン、コン」という音が工場内に響きます。


生地を型抜きし、オーブンで焼成
よく見ると、先ほど生地を型抜きした大きさと比べて、大きくなっているのが分かります。
生地のこね過ぎ・揉みすぎが大きさに影響するようになっています。
広がる大きさまで計算して生地を作っています。
こうして狙った大きさに広がった生地を250℃の高温で焼き上げていきます。

ふわっとごま油の香りがしてきます。

焼きたてをいただくと、サクサク感とゴマ油の香り、香ばしさが凝縮されています。

また、時間が経過した時の「にじみ出るようなおいしさ」を感じていただきたいというのが、北島の丸ぼうろのなんだそうです。

お客さんの手に届くときに、しみじみと、にじみ出るようなおいしさを最大限に引き出すため、「温かいまま」包装しています。

湯気としておいしさが出切らないうちに包装していきます。

自然な原材料で出来ている生地が呼吸しているので、吸って、吐いてとしているうちに少し硬めになったかと思えば柔らかめになったり。
そうしていくうちに、小麦粉や卵の優しさがふんわり出てくるようになっているそうです。


ごま油の香りは感じませんが、食べてみると、しっとり!
焼きたてより、素材を感じるようになります。
【2024年3月28日放送 かちかちPress 工場walkerより】

関連記事

※各記事に掲載している料金やサービスについては、記事を掲載した時点での情報になります。掲載当時から料金やサービスが変更になっている場合がございます。
RECOMMEND