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2024.09.03

県内初の実証実験中 土に還る「マルチシート」【佐賀県鹿島市】

そもそもカーボンニュートラルというのは…?

「二酸化炭素など地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量から森林などによる吸収量を差し引いて実質的にゼロとすること」

今回のテーマは「知ってる?SDGsなプラスチック」
昨今プラスチックの環境汚染が深刻化されていますが、ただ新しい素材も出てきています。
県内初の実証実験中の「土に還るマルチシート」の取り組みを取材しました。


鹿島市の山中にやってきました。

こちらのサツマイモ畑で、県内初の実証実験を行っています。

鹿島市ゼロカーボン推進室 中村さん「微生物の力で自然に還るマルチを使っている実験的な圃場です」
マルチシート

農作業用の資材。畑のうねを覆うビニールのフィルム
雑草防止・保湿・うねの形の維持などに役立つ

土に還るマルチシートのメリットは?

通常だと作物が育った後はビニールは自然に還らないので撤去しなければなりませんが、こちらのマルチは生分解性プラスチックなので、微生物の力で最終的には水と二酸化炭素に分解されます。

そのため撤去の必要がありません。
作物をとった後に、一緒に耕すことでゴミ削減&農作業の省力化になります。

しかし、肌触りとしては、ビニールのマルチシートよりちょっとザラザラではありますが、溶けそうでもありません。
鹿島市ゼロカーボン推進室 中村さん「今回使うマルチシートには“お米”が材料として使われていおり、精米時に発生するくず米をプラスチックと混ぜています」
今回の実証実験

マルチシートの米の配合率や厚さを変えた4種類のシートを設置
作物の生育状況を見ながらそれぞれのマルチシートの溶け具合や機能性の高さを観察しています。

この実証実験がうまくいった場合は、鹿島はタマネギも盛んなので、タマネギに転用できないか、将来的には鹿島で作ったお米でマルチシートを作ることができれば『資源の地産地消』につながるかもしれません。
【2024年8月28日放送 かちかちLIVE 知ってる?カーボンニュートラルより】

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