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佐賀の未来を担う人材育成!高校生がAIや半導体を学ぶ「SEIRENKATA」
佐賀県で、高校生たちが放課後を利用して最先端のデジタル技術を学ぶ取り組みが今年度から行われ、全7拠点で約100人が参加しています。その名も「SAGA DI SCHOOL SEIRENKATA」。AIプログラミングや半導体設計など、普通の授業では扱わない高度な内容に挑戦する高校生たちの姿を追いました。
令和版の精煉方を目指して
「SEIRENKATA」は、佐賀県が推進する人材育成プロジェクトです。このプロジェクト名は、佐賀藩の理化学研究所「精煉方」からとっています。
プロジェクトを主導する担当者は、「佐賀県で働いてくれるような人材を育成したい」と語ります。地元への愛着を持ちながら、最先端の技術を学ぶ。そんな令和時代の「精煉方」を目指しているのです。
高校の垣根を越えた学び
このプロジェクトの特徴は、学校の垣根を越えた学びの場を提供していることです。取材時には、致遠館高校、佐賀学園高校、佐賀清和高校の生徒たちが一緒に活動していました。
参加している高校生の一人は、「元々この道に興味があって、大学に行こうと思っていたんですけど、高校に入ったすぐぐらいにSEIRENKATAのチラシをいただいて、先に学び始めたいなと思いました」と話します。
別の生徒は、「最初は全くこういうのに触れたことがなくて、細かく何時間もかけて教えてもらったのが、今は数十分で作り切れるよう練習しています」と成長を実感しています。
AIと半導体、二つの最先端分野
「SEIRENKATA」では、主にAIと半導体の二つの分野を学んでいます。
AIの分野では、「唐揚げとトイプードルの画像分類」という課題に取り組んでいます。人間には簡単に区別できるこの二つを、AIにどう認識させるか。そのアプローチを高校生たちが考えているのです。
佐賀の未来を担う人材育成
このプロジェクトの目的は、単に技術を学ぶだけではありません。「佐賀を好きになってもらいたい」という思いから、地元学の要素も取り入れています。
例えば、佐賀の偉人・黒田チカさんについて学ぶ機会も設けられています。単に事績を覚えるのではなく、「どういう人生でどういう生き方をされたか」といった背景まで深く掘り下げて学んでいます。
未来への期待
「SEIRENKATA」の取り組みは、佐賀の未来に大きな希望を与えています。放課後の時間を使って最先端技術を学ぶ高校生たちの姿は、まさに現代の「精煉方」と言えるでしょう。
リポーターは「これからの佐賀の未来を背負っているって考えると明るいですね」とコメントしています。高校1年生が既に半導体設計に挑戦している姿を見て、「令和版精煉方」の可能性を感じずにはいられません。
佐賀から新たなイノベーションが生まれる日も、そう遠くないかもしれません。「SEIRENKATA」の今後の展開が楽しみです。
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