1. TOP
  2. 記事一覧
  3. ピックアップ
  4. 佐賀市にある「ジーニアスラボ」で出会う、驚きのアートと心温まる物語

ピックアップ

pickup

2024.12.16

佐賀市にある「ジーニアスラボ」で出会う、驚きのアートと心温まる物語

佐賀市呉服元町に2024年移転してきたばかりの「ジーニアスラボ」。一見すると美術館のような外観ですが、ここには特別な物語が隠されています。

「通りがかりの一般の方がフラッと来られて、絵を見て楽しんでいかれたりとかもよくされますね」と施設の方は語ります。

ジーニアスラボは、アトリエとギャラリーを兼ねた就労支援施設です。発達障害や精神障害のある方々が、アートを通して仕事の訓練をしています。
「ジーニアス」という名前には、誰かと比べるのではなく、自分の中にある天才性をアートで表現していくという願いが込められているそうです。

驚きの才能が開花

佐賀県のアーティストたちがこぞって競う展覧会で、ジーニアス所属の方が、県知事賞に輝いたことも。

展示されている作品の多くは、ここに来るまでアート未経験だった方々によるものです。「嘘でしょ」と思わず声が出てしまうほどの驚きの才能に出会えます。

ちなみに、展示されている作品は全作品購入可能(9000円~)アーティストたちのお給料になっています。

こちらの作品を描いている方は「なにを描いているかわからない。でも手が止まらず、ずっと進んでいく」と言います。無心で描いているのかもしれないですが、頭の中に思い描いているものを文字化したりイラスト化したりしているのか、このイラストはそうしたことを考えさせられます。

アートを通じた成長と自己実現

この作品は、作者の心の内側を表現したものだといいます。
「アートを通してネガティブな思考も、絵に表現すると鮮やかで美しく、見るものを引き込むような魅力がある。自分のネガティブな思考も表現することで周りに認められる。それをこうでいいんだみたいな、もっと自由に生きていいんだとか、そういった心のゆとりから人間的な成長が促されている」と、施設の方は語ります。

コーヒー焙煎で広がる可能性

アート活動だけでなく、コーヒー豆の焙煎からラベルを張る作業までを行っています。
「絵で食べていくのはすごく大変なこと」と考え、アートとお仕事の両立を目指してコーヒー事業を始めたそうです。
そこで作業されている方も「自分ができることがあるんだ」と自信につながったと話します。

焙煎したコーヒー豆は、「佐賀空港」や佐賀駅前の「SAGAMADO」でも購入することができます。パッケージには、ジーニアスラボのアーティストたちの絵が描かれています。

「障害者健常者という住み分けなしに、いろんな人がアートを通して生きづらさ面白さに転換できるスイッチ的な存在であれば」と、施設の方は話します。

ジーニアスラボは、アートを通じて人々の可能性を広げ、社会をより豊かにする場所となっています。佐賀市を訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。


施設名:ジーニアスラボ
住所:佐賀市呉服元町
休:日・祝日
【2024年12月11日放送 かちかちLIVE つぐまさがGO!より】

関連記事

※営業時間や提供メニュー、料金は掲載当時のものです。掲載時から変更になっている場合がございます。

RECOMMEND