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「佐賀牛」ブランド生誕40周年 スマート化・品質向上に向け日々研究 武雄市「佐賀県畜産試験場」
佐賀県が誇るブランド牛「佐賀牛」。その美味しさは多くの人々を魅了し続けています。
しかし、佐賀県ではさらなる美味しさを追求するため、日々研究を重ねているのをご存知でしょうか。
今回は、佐賀牛の品質向上に向けた取り組みを行う佐賀県畜産試験場をリポーターが訪れ、その最先端の研究内容をご紹介します。
佐賀県畜産試験場とは?
佐賀県武雄市山内町に位置する佐賀県畜産試験場は、牛の品種改良や家畜の飼育方法、餌の研究など、佐賀県の畜産業に役立つ研究を行っている施設です。
ブランド生誕40周年を迎える佐賀牛の品質向上に向けて、日々研究を重ねています。
「スマート化」で労力削減
畜産試験場では、スマート化にも力を入れています。
「自動給餌システム」を導入し、それぞれの牛に合った量のミルクを適した時間に自動的に与えることができるようになりました。この取り組みは、高齢化や農家1人あたりの飼育頭数増加といった課題に対応するためのものです。
試験場の担当者は「労力の削減という点でスマート化がポイントになっています」と語ります。
この自動給餌システムは、畜産農家にとって展示場のような役割も果たしており、導入を検討する農家の方々が見学に訪れるそうです。
「高品質化」への挑戦
佐賀牛の更なる美味しさを追求するため、畜産試験場では高品質化に向けた研究も行っています。
その鍵となるのが「オレイン酸」です。オレイン酸は牛肉の脂を構成する不飽和脂肪酸の一つで、含有量が高まることで牛肉の美味しさが向上すると言われています。
研究では、佐賀大学が開発した高オレイン酸大豆の規格外品を加工して佐賀牛に与え、脂の質の変化を調べています。
研究員は「どの形状で与えると肉質に好影響があるか研究している」と説明します。
「すりつぶした大豆」と「押しつぶした大豆」を用意し、それぞれの効果を比較しているそうです。
さらなる美味しさを目指して
佐賀県畜産試験場の取り組みは、佐賀牛のさらなる美味しさを追求する情熱に溢れています。
スマート化による効率的な飼育と、高品質化の取り組みでのオレイン酸に着目した高品質化研究。これらの取り組みが実を結べば、近い将来、さらに美味しい佐賀牛を味わえる日が来るかもしれません。
リポーターは「消費者代表からこれからも研究よろしくお願いいたします」と期待を込めて締めくくりました。
佐賀牛が日本一と呼ばれる日を目指し、研究は今日も続いています。
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