佐賀県内最大級の品揃えを誇る手芸用品店「サンカクヤ佐賀店」

近年、若者の間で編み物が人気を集めています。SNSで話題になったことをきっかけに、高校生や大学生の間でも編み物を楽しむ人が増えているのです。今回は、佐賀県内でも広がりを見せる編み物ブームの実態に迫りました。

編み物コーナー担当の中野さんによると、「高校生、大学生がここで編んでいらっしゃいます」とのこと。店内で若者が編み物をする光景は、まさに"スクープ"と言えるでしょう。

中野さんは、具体的なエピソードも語ってくれました。「男子大学生が、自分のおばあちゃんにマフラーを編みました。初めてだったんですけどね、すごくお上手でした」と、若い男性の編み物への挑戦を紹介しています。
※編み物教室は材料を購入した方限定

この編み物ブームの背景には、SNSの影響が大きいようです。サンカクヤ佐賀店の店長である野中さんは、「InstagramやYouTube、ああいうので芸能人の方とかも結構作ってらっしゃるし、『推し活』も今結構来てるので、そこからも来てるかもしれないですね」と分析しています。

「推しぬい」という新たなトレンド

さらに、若者の間では「推しぬい」という新しいトレンドも生まれています。これは、好きなキャラクターやアイドルなどの「推し」のぬいぐるみに、自作の衣装を着せることなどを指します。

野中さんは「ボディも出来上がっているので、そちらの方に髪の毛やらを自分で作ります。洋服も自分なりのお洋服を作ります」と説明しています。自分だけのオリジナルグッズを作れる楽しさが、若者の心を掴んでいるようです。

現在、特に人気のアイテムが「ねこ耳ニット帽」だそうです。リポーターも実際に挑戦してみましたが、「単純な動きの繰り返し」で、初心者でも比較的簡単に作ることができます。

編み物の魅力について、中野さんは「無心になれますもんね。皆さんそんな風におっしゃって、もう編む時間はなんかストレス解消って言われる方もいらっしゃるし」と語っています。また、「年代関係なく編み物に対して色んなお話とかもできる」と、コミュニケーションツールとしての側面も指摘しています。

佐賀県内でも、若者を中心に広がりを見せる編み物ブーム。自分だけのオリジナル作品を作る楽しさや、ストレス解消、新しい交流の機会など、様々な魅力が詰まった趣味として、今後さらに普及していくかもしれません。

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