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2025.01.20

日本一奪還へ!有明海の佐賀海苔 ノリ養殖に新たな取り組み

佐賀県が誇る名産品、有明海の佐賀海苔。その安定した生産を支える取り組みをご紹介します。

佐賀海苔の現状と課題

佐賀海苔は、その黒々とした色合いと豊かな風味で知られています。しかし、近年の環境変化により、生産に影響が出ています。

リポーターが手にした佐賀海苔は、見事な色の良さを誇ります。「今年の海苔は黒いノリが取れている」と、生産者は喜びを語ります。しかし、過去2年間は赤潮の影響で色落ちが発生し、日本一の生産量の座を譲ってしまったそうです。

最新技術で海苔の養殖をサポート

佐賀県では、海苔の生産をサポートする新しい取り組みを始めています。今年から導入された「有明海の水温と塩分濃度が3日先までわかるシステム」がその一つです。
このシステムは、海苔の養殖に欠かせない海水の状態を予測します。塩分が下がるということは、川の水がよく来ている場所。海の栄養塩の多くは川からの水によってもたらされ、海苔の成長に重要なのです。

新たな取り組み「スミノエガキ」の養殖復活

しかし、塩分が少なければいいというものではありません。豪雨で川の水が大量に流れ込み、植物プランクトン(ノリの色落ちの原因)を二枚貝が食べてくれますが、低塩分化に弱く豪雨によって死滅。

二枚貝の減少が、ノリの色落ちにも大きな影響があるんです。

海苔の養殖を支える新たな取り組みとして、「スミノエガキ」の養殖復活があります。スミノエガキとは、低塩分に非常も強い二枚貝の一種です。

  • スミノエガキ
    住之江(白石町)の地名がついた有明海固有の二枚貝。ノリ養殖が発展する前までは盛んに養殖され、天然物は現在も販売されている。

リポーターが船に乗り込み、実際に養殖現場を訪れました。養殖復活のため、佐賀県と共に試験養殖に取り組んでいるのは、普段はノリの養殖を行う、現役の漁師のみなさんです。

そこで目にしたのは、丸い形をしたスミノエガキ。
スミノエガキは、海苔の養殖にとって重要な役割を果たします。赤潮の原因となるプランクトンを食べてくれるため、海苔の色落ちを防ぐ効果が期待されています。

養殖技術の開発段階のため、まだ試食はNGですが甘みが強くて、クセが少ないとのこと。また、低塩分化に強いだけでなく、成長が圧倒的に早いのも強みなんだそうです。

佐賀海苔の未来へ

これらの取り組みにより、佐賀海苔の安定した生産が期待されます。質の良い海苔が取れることで、漁師さんの収入増加にもつながります。
有明海の豊かな環境と最新技術の融合が、佐賀海苔の未来を支えています。佐賀の誇る名産品、佐賀海苔の魅力をぜひ味わってみてください。

【2025年1月16日放送 かちかちLIVE  サガらぼより】

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