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冬の地震に備えを!佐賀でも起こりうる地震への対策と寒さ対策
冬の地震への備え、あなたは大丈夫ですか?
「阪神・淡路大震災」から30年、「能登半島地震」から1年。どちらも1月に発生した大地震です。
佐賀県でも最近震度4の地震が発生し、改めて防災の重要性が注目されています。
特に冬場の地震は、寒さという新たな脅威が加わるため、より慎重な備えが必要です。
今回は、冬の地震対策について、日本赤十字社佐賀県支部の城崎さんにお話を伺いました。
地震発生!落ち着いて身を守る行動を
「アラームが鳴っても、慌てず落ち着いて、まずご自身の命を守る行動を取っていただきたいです」と城崎さん。
頑丈な机の下に潜り込むか、クッションなどで頭部を守ることが最優先です。さらに窓ガラスや塀などからは離れるようにしましょう。
さらに、避難経路の確保も重要です。「トイレやお風呂場にいる場合は、ドアを開けて避難経路を確保することも大切です」と城崎さんは強調します。
揺れが収まったら取るべき行動
揺れが収まったら、以下の行動を落ち着いて行いましょう。
- ドアや窓を開けて出口を確保
- 火の元を確認し、火を消す
- ガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを落とす
- 家族の安全を確認
- 津波や土砂災害の可能性に注意する
- 閉じ込められた場合は、大きな音を出すなどして外部に知らせる
地震をきっかけに津波や土砂災害が発生する可能性もあるため、ラジオやテレビなどで正確な情報を入手することが非常に重要です。
避難の判断について
- 自治体から避難指示が出たら、その指示に従いましょう。(外出が危険で家が安全な場合は在宅避難)
- 指示がなくても、身の危険が迫っていると感じたら避難をしましょう。
日頃から家の近くの指定避難場所をチェックしておくこともポイントです。
命に関わる危険性も!"低体温症"に要注意
低体温症は、脳や臓器など深部の体温が35℃以下になる状態を指します。「こういった状態になると血液が十分に脳に行き届かなくなり、最悪の場合は死に至ることもあります」と城崎さんは警鐘を鳴らします。
驚くべきことに、2022年の低体温症による死者数は全国で1450人。これは熱中症による死者数とほぼ同数です。
さらに、7割以上が自宅など屋内で発症しているとのことです。
冬の避難に適した服装と必要な防災グッズ
冬の避難に備えて、どのような準備が必要でしょうか。城崎さんは「帽子や手袋、大きめのズボンなどで防寒対策をしていただきたい」と話します。
大きめのズボンは"重ね着ができ、血液循環を妨げない"という利点があります。
防災グッズについて
低体温症にならないために大事なことは「保温」「加温」「遮蔽」の3つです。
防災グッズとしては、以下のものが紹介されました。
保温に必要なもの
- 上履き
- 段ボール(防寒のための囲いとして利用)
- アルミ製の防寒シート
加温にひつようなもの
- 温かい飲料
- カイロ
- 毛布
- 食品加熱袋(水を入れるだけで食品を温められる)
遮蔽に必要なもの
- レインコート(風や水から体を守る)
- 暖かい靴下
城崎さんは最後に「感染症予防のため、マスクやアルコール消毒液、ウェットティッシュなども重要です」と付け加えました。
特に注目したいのが食品加熱袋です。避難所でコンロなどが使用できない場合でも、温かい食事を摂ることができます。
使い方
- 専用の袋に発熱剤を入れる
- 上に食品を置く(レトルトのカレーなど)
- 水を入れ、袋を閉める
- 約20分で食品が温まる
冬の災害への備えは万全に
感染症の対策も必要です。
マスクの着用(ホコリ対策にも)、アルコール消毒液、ウェットティッシュも備えるとなお良いでしょう。
冬の地震は、予期せぬ寒さとの闘いにもなります。
今回ご紹介した対策を参考に、ご家族で防災について話し合ってみてはいかがでしょうか。
備えあれば憂いなし。冬の防災対策は、今日からでも遅くありません。
日本赤十字社佐賀県支部の城崎さんにお話を伺いました。
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