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つらい冬の関節痛 原因と自宅でできる簡単予防法を解説
寒い季節になると、関節の痛みに悩まされる方も多いのではないでしょうか?特に朝起きた時や、長時間同じ姿勢でいた後に痛みを感じるという声もよく聞かれます。
そこで今回は、佐賀市にある百武整形外科・スポーツクリニックの整形外科医、西古亨太先生に、寒い時期に関節痛が起こりやすい原因と、自宅で簡単にできる予防法について詳しくお聞きしました。
なぜ寒くなると関節が痛むの?
「寒いと体が固まり、血流や血行が悪くなります。その結果、関節自体も硬くなり、動きが悪くなるため痛みが出やすくなります」と西古先生は説明します。
つまり、寒さによって関節周辺の筋肉や組織が硬直し、柔軟性が低下することで、痛みを感じやすくなるのです。
関節痛を予防するには?
西古先生によると、関節痛の予防には以下の2つが重要です。
- 体を温める:入浴やカイロなどで体を温め、血行を促進しましょう。
- 適度な運動:ウォーキングやストレッチなどの軽い運動を習慣化し、関節の柔軟性を保ちましょう。
自宅でできる簡単関節痛予防運動
犬と猫のポーズ
- 肩の位置に手を、腰の位置に膝を置きます。
- 息を吐きながら猫のように背中を丸め、へそを見ます。
- 息を吸いながら犬のように背中をそらします。
- 1~3を1分間程度繰り返します。
この運動は、背中や腰の柔軟性を高め、血行を促進する効果が期待できます。
タオルを使った肩回りのストレッチ
- 肩幅より広くタオルを持ち、両手を上げます。
- タオルを頭の後ろに通し、ゆっくりと下げます。
- 左右の肩甲骨を寄せるように意識し、脇を締めます。
- 1~3を繰り返します。
肩周りの血行が良くなることで、肩こりや首こりからくる頭痛の改善も期待できます。
横向き寝のストレッチ
- 横向きに寝て、股関節と膝を90度に曲げます。
- 両手を体の前に伸ばし、合わせます。
- 息を吐きながら、上の手をゆっくりと背中側の床に近づけます。
- 肩甲骨を床につけるイメージで、近づけたら2回深呼吸し、ゆっくりと手を元に戻します。
- 左右交互に1分間程度行います。
股関節周りの柔軟性を高め、腰痛予防にも効果的です。
これらの運動は、入浴後や寝る前に行うとより効果的です。
運動時のポイント
- 痛みを感じる場合は、無理のない範囲で行いましょう。
- 呼吸を止めず、ゆっくりと動作することを意識しましょう。
- 毎日継続することが大切です。
専門家からのアドバイス
「関節を柔らかく保つことが予防につながります。硬いと動きが小さくなるので、大きく動かせる状態で日常生活を送ることが大切です」と西古先生は説明します。
寒い冬は、体を温めて柔軟に保つことで、関節痛の予防に努めましょう。もし、痛みがひどい場合や、長期間続く場合は、医療機関を受診するようにしましょう。
【2025年2月21日放送 かちかちLIVE ライフプラス+ より】
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