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「目標は全国大会に出場」佐賀清和中学弓道部の青春に密着
佐賀清和中学校の弓道部が、精神力と技術を磨く姿を追いました。弓道は「自分との戦い」と言われる競技。静寂の中で心を落ち着かせ、的を射抜く瞬間に迫ります。
弓道部の実績と日々の練習
佐賀清和中学校の弓道部は、9名の部員が日々練習に励んでいます。昨年度は九州大会への出場を果たし、部長の橋本さんは個人戦で県8位という優秀な成績を収めました。部員たちは、より美しい射形を追求し、技術の向上を目指しています。
弓道は、的に向かって矢を放ち、的中数を競う競技です。試合形式は大会によって異なりますが、一般的には、一手(2本)を2回、計4本の矢を3回射て、合計的中数を競います。
部長の橋本さんは、弓道の魅力を「精神力が試される競技であり、勝敗は自分自身との戦いに打ち勝てるかにかかっている」と語ります。
28メートル先の的を狙う
弓道の的までの距離は28メートルで、これはバスケットボールコートの縦の長さと同じです。的の大きさは直径36センチと意外と小さく、この小さな的に矢を当てるのは非常に難しいことがわかります。
橋本さんは「私は未経験で入部して、当たるようになったのは半年くらい経ってからです」と語り、弓道の難しさを実感させてくれます。
精密な技術と精神力が求められる競技
弓道では、手元が1センチずれただけで、矢が35センチもずれてしまうほどの高い精度が求められます。そのため、背筋などの筋力トレーニングやイメージトレーニングが重要になります。
部員たちは、鏡の前で「ゴム弓」という道具を使って練習をしています。これは、弓道の基本的な「射形」を身につけるための練習方法です。
弓道部の目標
橋本部長は「6月にある県大会で全員が自己ベストを更新し、全国大会に出場することを目標にしています」と意気込みを語りました。
弓道は、精神力と技術を磨きながら自分自身と向き合う武道です。佐賀清和中学校弓道部の活動を通じて、この伝統的な競技の魅力が伝わってきました。
110年の歴史を持つ佐賀清和中学校
佐賀清和中学校は、佐賀県初の中高一貫校として110年以上の歴史を誇ります。部活動が盛んで、昨年の中体連県大会では男子卓球部が優勝、男子ハンドボール部が2位で九州大会出場を果たしました。文化部でも、一昨年には放送部がアナウンス部門個人で最優秀賞を獲得するなど、運動部・文化部ともに活発な中学校です。