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2019.06.19

目標は日本一!柔道一筋の女子高生

2019年3月の柔道の全国大会で優勝候補を破るなど、大活躍した佐賀工業高校の吉本萌乃さん。そんな吉本さんに、強さの秘密や柔道の楽しさについて聞きました。
2019年3月に東京の日本武道館で行われた全国大会で、吉野さんは1回戦で優勝候補に勝利。勢いそのままに準決勝まで進み、3位に入賞しました。

吉本さんの武器は柔軟な足首を生かした足技。この日見せてもらった技もお見事でした。

背負い投げと見せかけて、すかさず足技で1本。このフェイントができる選手は少ないといいます。

部活の仲間は「タイミングがうまい。技のキレがすごくて勉強になる」と絶賛。この巧みな足技は、全国大会でも発揮されました。

練習中には、部員同士で技のアドバイスをし合う事も。
個人の技に磨きをかけるとともに、部員全員がレベルアップするための大切な時間です。
吉本さんは、柔道の楽しさについて「勝つことも楽しいけど、柔道を通していろいろなことを学べたり、いろいろな人と出会えて柔道を通していろいろ学べるのが楽しい」と話します。
吉本さんが柔道を始めたのは4歳のとき。3つ上の兄・聖那さんが柔道を始め、楽しそうだなと思ったことがきっかけ。
兄・聖那さんも九州大会で2連覇するなど国内で名の知れた選手です。
兄の背中を追った吉本さんはめきめき力をつけ、全国で上位が狙えるまでに成長しました。
実は、全国大会の1週間前、吉本さんは練習中に右肩を脱臼。試合に出られる状態ではありませんでした。

それでも「日本武道館という場所で戦ってみたい。絶対出たい」と出場への思いを顧問の先生に相談。「試合は自分の気持ちがあればできる」との後押しを受け、けがをおして大会に出場。
目標の日本一には届かなかったものの、勝負だけにこだわるのではなく、好きな柔道を楽しみながら畳の上に立つ、試合に臨む心の持ち方を学んだ大会でもありました。

甘いものが大好きな吉本さん。友達同士で甘いドリンクを飲み比べ。柔道着を脱ぐとごく普通の女子高生です。

そんな時にも、スマートフォンで試合の動画を確認。良かった面と悪かった面を見つけ、反省をしているのだとか。こんな研究熱心なところも、強さの秘密です。

日本一はもちろん、5年後のパリオリンピックも視野に入れている吉本さん。
「目指すところは日本一。けど、ただ強いだけじゃなくて人間的にもみんなから応援してもらえるような選手になりたい。」と話してくれました。

現在、吉本さんは県がアスリートの育成を目指して選手を支援する「SAGAスポーツピラミッド構想」のホープアスリートに認定されています。まずはけがをゆっくり治して、目標の日本一を叶えてほしいですね!

「かちかちpress」内コーナー「さがすぽ」6月11日放送分

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