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2019.09.23

体調スッキリ!かんたんツボ押しセルフケア

夏の疲れや不快感を改善するツボ押しセルフケアについて、ひぐちひろむ鍼灸院・整骨院の樋口大夢さんに教えていただきます。

「ツボ」とは…？

「ツボ」という考えの起源は、諸説ありますが、狩りの途中で先の尖った石や植物のトゲで皮膚を傷つけてしまった事で、本来あった痛みや不調が偶然楽になったという現象から始まったと言われています。
例えば、子どもが咳き込んだら背中をさすります。内臓と体の表面とは繋がっていて、体の表面から内臓の調子を良くするために刺激する場所が「ツボ」というもの。だからこそ、「ツボ」を刺激することで内臓の調子を整えることができると言われています。

「ツボ」の押し方

心地いいと感じる強さで押す
1箇所につき15秒程度を目安に親指で押す

押したときに痛いと感じたり、左右差がある、固くなっている場合は体からのＳＯＳなのだそうです。

疲労・倦怠感に効くツボ

疲労・倦怠感に効くツボは「足三里」と「湧泉」

足三里（あしさんり）

膝をすこし曲げたとき、お皿の下にできるくぼみから指4本分下の場所

湧泉（ゆうせん）

足の裏、人差し指と中指の間の付け根とかかとを結ぶ線を三等分したときの指側、足をグーにしたときにくぼむ場所

胃の不調に効くツボ

胃の不調に効くツボは「三陰交」と、疲労・倦怠感に効くツボで紹介した「足三里」

三陰交（さんいんこう）

内くるぶしの一番高いところから指4本分上、すねの骨のきわの場所

頭痛に効くツボ

頭痛に効くツボは「百会」と「風池」

百会（ひゃくえ）

頭の頂点の、両耳を結ぶ線と鼻からの線が交わる場所。循環が悪い人は固くなっていたり、雨が多い季節はブヨブヨしている人は頭痛持ちの方なのだそうです。

風池（ふうち）

後頭部の髪の生え際にあるくぼみと耳の後ろにある骨を結ぶ線の真ん中にある場所。パソコンやスマートフォンなどでなる、スマホネックなどにも効果があります。

様々な不調改善に役立つ「万能ツボ」

ツボには、様々な不調改善に役立つ「万能ツボ」が複数あります。
人には体の表面から臓器を終点とした線路が走っていて、その線路を「経絡」といい、駅を「経穴（ツボ）」といいます。
「万能ツボ」とは、いくつかの路線が合わさるターミナル駅のような場所。そのツボを刺激することで一気に複数の線路を刺激することができ、全身の様々な不調を調節することができるといわれています。