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2019.09.30

2019年9月

番組審議会だより(2019年9月)

令和元年9月26日開催

出席委員

稲岡委員長 佐伯副委員長 竹井委員 澤野委員 古川由美子委員 吉牟田委員 園田委員 中村委員 古川久美子委員 菅委員

審議番組

ドキュメント九州 絵筆で語る~つなぐ伝統美~(サガテレビ制作)
サガテレビ放送日 8月18日(日)8:25~8:55

番組概要

創業400年を超えた有田焼。今でも約100の窯元があるが、その中でも明治、大正、昭和、平成と皇室で使われる食器などを制作してきた窯元に深川製磁がある。その歴史を支える職人たちは令和時代をどう迎えるのか、そして新しい時代の使命は何か。有田焼は伝統的に分業で作られているが、深川製磁には成形から絵付けまですべての工程に専門の職人、総勢100人が置かれている。この中で皇室関係のデザインを一手に担っている、上絵付けの伝統工芸士・小杉優さん67歳。「売るよりも残したい」あくまで商品を作ることが仕事である一方、技術をつないでいくためには自分の作品を後輩が参考にできるように残してほしいと小杉さんは語る。そんな葛藤を抱えながら、小杉さんは毎日淡々と筆を走らせ、自分の最後の使命を問い続けていた。

議事概要

事務局長よりあいさつの後、新任委員の紹介とあいさつを行った。今回は制作部長が出張で不在の為、代わりに事務局長が番組概要を説明した。番組視聴後、稲岡委員長の議事進行により、参加各委員の意見の陳述、および質問が行われ、質問に対して報道部中溝部員からの説明が行われた。審議終了後、事務局長より配布資料の説明を行い、最後に次回開催日時と審議対象について説明して閉会となった。

委員の意見概要

  • 小杉さんの技術継承を考えている姿に感動した。構成も良く、プライベートの姿で人としての姿を見せるなどの工夫がされていた。番組の流れも良く、見やすいと思った。見ていて感動した。
  • 伝統工芸士についてもう少し詳しい説明があったほうがよかった。一般の職人との違い、すごさが分からなかった。
  • 小杉さんの人となりが流れの中で見えた。こういうすごい人がいて後世に技を伝えたいという思いは伝わった。
  • 有田焼が分業で成り立っているというアナウンスはあったが、実際どのような分業なのかわからなかったので教えてくれたほうがよかった。
  • 野上さんのナレーションが聞きやすくてよかった。
  • 大花瓶ということばが忠治館の大花瓶と今年作られた大花瓶が同じように用いられていたが区別して用いるべきであったと思う。
  • 下絵と上絵など工程なども知っている人は知っているが、作業の流れなどについて、もう少し説明しつつ作業工程を盛り込んだほうが分かりやすかった。
  • 釣りのシーンはやや分量が多く説明調になっているように感じた。
  • ナレーターの語り口調もよかったが、途中で小杉さんの言葉の一部が聞き取りにくい部分があったので、そこにスーパーが欲しかった。
  • 忠治館の所在が分からなかったので場所の説明が簡単でもいいので有ったほうがよかった。
  • 小杉さんの技術のすごさがどういう点なのかという部分が分からなかった。そこが分かる部分が欲しかった。
  • 小杉さんの人柄は良く伝わってきた。職人気質の表情などは良かった。
  • 深川製磁の中で小杉さんの立ち位置がよくわからなかった。なぜ大物が1年に一作品なのかがわからなかった。
  • 有田焼に対する予備知識がない方が見てどう思うか、深川製磁のような大きな会社がどういう仕組みなのか、明治初頭の代表的企業の一つであったことなども最初に説明したほうがよかった。
  • 一年に一度の大作ということであったが、2週間で絵付けをするという部分がしっくりこなかった。
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