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線香職人 馬場猛さん
線香を作る職人・馬場猛さんをご紹介します。
馬場さんは約50年前から線香や香取線香、お香の原料となる杉粉を作ってきました。
盛んだった頃には、40軒以上もの水車場が稼働していましたが、現在残るのは馬場さんの水車場1軒だけに。昭和50年頃から、海外の安い杉粉に押され、次々と廃業していきました。
盛んだった頃には、40軒以上もの水車場が稼働していましたが、現在残るのは馬場さんの水車場1軒だけに。昭和50年頃から、海外の安い杉粉に押され、次々と廃業していきました。
真心をこめて作った杉粉の中に、メーカーの手によって科学的なものが混ざっていく。その過程を見ていた馬場さんは科学的な混ぜ物は入れず、八女の自然の物だけで線香を作ることを決意。それから1年半試行錯誤を繰り返し、約10年前から本格的に線香作りを始めました。
「僕たちの線香作りは自然任せ。失敗する時もあるし、成功していい品物ができたなという時もある。けど、自然を知りつくさないとだめ。まだまだ、未熟者。今でもお線香作りは勉強している。」と馬場さんは話します。
馬場さんは今後について「僕たちのお線香は、故人と生きている人の間を取り持つ品物。体の許す限り、自然の中の八女の樹木を粉にして線香を作って、故人もあげる人にも喜ばれるような品物を作りたい。」と話してくれました。
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