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2019.12.12

「波多津に元気を」カキ小屋を運営する地元住民の思い

伊万里市に2019年11月にリニューアルオープンしたカキ小屋があります。運営するのは地元住民がつくったNPO法人。「町に元気を取り戻したい」地元への思いを、事務局長をつとめる小杉さんに聞きました。

「町に元気を取り戻したい」地元への思い

人口約2100人の伊万里市波多津町。
伊万里市の北部に位置し、市内で唯一漁港がある町です。この町に2019年11月、カキ小屋がリニューアルオープンしました。

亜鉛などを多く含むなど栄養素を多く含んでいることから、海のミルクとも呼ばれ、冬が旬の「カキ」。

波多津ふれあい広場で味わえるのは、1キロ1,000円の伊万里湾の養殖のカキはもちろん、伊万里牛や地元産の野菜などオール伊万里の食材

カキは身が大きく、ぷりぷりとして旨味がぎっしり詰まっています。

カキ小屋を運営するのは地元住民でつくる「NPO法人まちづくり波多津」です。
事務局長をつとめる小杉道久さんは「もっともっと波多津にお客さんがたくさん来るようにしなければいけない。交流人口の拡大を図って地域を活性化するためリニューアルした。」と切実な思いを語ります。

波多津地区の人口は年々減少、ここ10年で500人ほど住民が減る一方、65歳以上の高齢者は約860人と4割を占め高齢化も進んでいます。

生まれも育ちも波多津町の小杉さん。伊万里中学校の校長や地元の公民館長を務め「町に元気を取り戻したい」と12年前に漁港の空き地を活用しカキ小屋を開きました。

今回のリニューアルでは費用約200万円のうち9割を県の補助金で賄い、これまでの1.5倍に小屋を拡大。さらに、砂利だった地面をコンクリートで改装するなど以前よりも広く清潔感を出した結果、連日、県内外から多くの人が訪れるようになりました。

県内でも珍しいNPO法人が経営するかき小屋。
11月にオープンして3月末ぐらいまでがカキのシーズン。年間を通して運営するためには夏場をどのようにもっていくかが大きな課題。

カキのシーズン以外にも観光客などをどう呼び寄せるか。小杉さんは何らかのかたちでカキ小屋の利活用をすることを検討しています。
伊万里市波多津町のカキ小屋。地域活性化の一助となるか、注目です。


波多津ふれあい広場
営業日時:土日のみ 10:00~16:00 ※予約可

「かちかちpress」内コーナー「旬コレ」12月4日放送分
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