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2020.01.09

懐かしい映像で振り返る佐賀~水害との戦いの歴史編~

懐かしい映像で振り返る佐賀。今回は戦後の佐賀県の災害の歴史、そして防災対策実現への歩みについてご紹介します。

2019年佐賀豪雨

2019年8月、佐賀県を襲った豪雨。
想像をはるかに超えた雨量により、河川やクリークなどの水位が急激に上昇し平野には水があふれました。 県内では3人が死亡、住宅などの被害は6000棟を超え田畑も浸水し、様々な被害をもたらしました。

1964年の水害

佐賀県には水害との戦いの歴史があります。
サガテレビが開局した年、昭和44年6月の水害の映像には、佐賀市の勧興小学校、そして武雄市北方町の浸水の様子が映されています。
低平地の地形から佐賀平野は洪水常習地で、梅雨や台風の時期になると住民は枕を高くして眠れませんでした。

28水

戦後、復興で活気づく佐賀を集中豪雨が襲いました。昭和28年の大水害「28水」です。 平野部で600ミリ、山間部では多いところで900ミリの雨が降ったと記録されています。
大規模な被害をもたらした原因となったのが河川の氾濫。県内を流れる嘉瀬川、筑後川、松浦川など、各地の河川で堤防が決壊。 土砂は容赦なく民家や田畑に流れ込み県内全体で洪水となりました。 この水害で59人が死亡、3人が行方不明となりました。

水害対策を強化 ダム建設へ

「28水」を教訓に佐賀県では水害対策が強化されます。その第一歩が嘉瀬川の工事でした。 昭和28年の水害は現在も佐賀県の防災対策の基準になっています。
洪水を防ぐダムの建設も積極的に行われました。
さらに昭和40年代、嘉瀬川上流に新しいダムを建設する構想が持ち上がりました。2012年に完成した嘉瀬川ダム。約7100万トンの総貯水量を誇る県内最大のダムです。

想定超えた豪雨頻発 新たな対策が課題

しかし近年、全国各地で想定を超える豪雨が発生しています。 県内でも、2018年、2019年と2年連続で「大雨特別警報」が出され、深刻な浸水害を経験しました。
水害との戦いは今も佐賀にとって大きな課題です。

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