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なぜ日本一になり続けている?有明海の「ノリ雑学」
16年連続で販売額、販売枚数ともに日本一の佐賀のノリ。なぜ日本一になり続けることができるのか!?
現在16年連続日本一となっている佐賀のノリ
販売額、販売枚数ともに16年連続で日本一となっている佐賀ノリ。もちろん、17年連続日本一を目指しています。
今期の目標は、販売枚数18億枚、販売額は234億円としています。
今期の目標は、販売枚数18億枚、販売額は234億円としています。
日本一の理由
まずは、日本一大きいとされている有明海の干満差。
佐賀県では、海に支柱を立ててノリ網を吊るす支柱養殖が行われています。支柱養殖は、潮が満ちるときは、海水の栄養分を得ることができ、潮が引いているときは日光でノリのアミノ酸が増え旨味成分が増すといいます。また、乾燥で病気を治すことができるのです。
ほかにも、有明海が遠浅で張れる網数が日本一であることなども挙げられます。
さらに、集団管理方式という、自治体との連携も行われています。佐賀県水産振興センターが海況情報を発表し網を吊るす高さや摘み取りのタイミングなどを漁業者と共有することで、病気の広がりを最小限におさえています。
この集団管理方式は佐賀県独自の連携プレーなのです。
この集団管理方式は佐賀県独自の連携プレーなのです。
また、ノリの生育には、栄養塩が必要になることから、栄養塩の元となる落ち葉を確保するために漁協は20年ほど前から落葉樹を植樹を行っています。
ノリの入札会とは?
等級分けした海苔は、漁業協同組合の入札会に集められます。入札会には、全国から集まった300人の買い付け担当者が、実際にノリを食べたり、食感や色艶などを確かめたりしながら各社の商品にあった海苔を見分け、値段をつけます。
入札会では、いちばん高い値をつけた会社が、ほしい海苔を買えるシステムとなっています。
担当者が持っている白い束は?
この束は、入札手板。中には価格やどの支所からどれくらいの等級のものを出しているかが書かれています。
ノリの等級は、
- 規格「優」「特」「一」~「七」の9区分
- 品種 全19区分
「推」…初摘みのもので焼色ともに普通等級より良好なもの 支所が責任もって推奨
「味推」…「推」等級からさらに味調査して選抜したもの
など、等級は全191種に分けて評価されています。
1万枚に3枚しかない!?最高級ノリの値段は?
191の等級から外れ、等級にはない最高級ノリ「佐賀海苔 有明海一番」は、1万枚に3枚しかない貴重なノリ。平均単価が18円62銭なのに対し、こちらは縦21cm 横19cmで202円0銭という落札価格がついています!
この、202円0銭というのは2020年という年から取った、いわゆるご祝儀相場となっています。
「かちかちpress」内コーナー「Newsウォッチ」2020年1月28日放送分
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