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2020.01.29

篆刻家 副島瑞泉さん

篆刻家・副島瑞泉(ずいせん)さんをご紹介します。

書や絵画など、作品の端に押される朱い印「雅印」。

陶印と言い粘土で作ったり、黒炭・竹の根っこ・ナスのヘタと様々な物で作ったりすることもありますが、そのほとんどは石印材です。


篆刻(てんこく)家・副島瑞泉さんは自ら書を書き、その印も自らの手で制作しています。

字を書いたり、絵を描いたりすることが好きだった副島さん。最初は書の稽古をしていました。しかし、書を書いているうちに自分の文字に印を押してみたいと思うようになり、書くことより篆刻が好きになっていったそうです。

「比重とか対比を考えながら入れていかなきゃいけないからその辺が難しい。」と話す副島さん。

荒く描いた「疎画」と細かく綿密に描いた「密画」。それについて「余白の処は馬をも走れるごとく、密なる処は風をも通さぬがごとく字入れをするということが書いてあった気がする」と話します。

「自然の風化をいかに出せるかっていうのが難しい。いつ作っても、完全にできたなんて思ったことは一度もない。出来あがった時点でここをこうすればいい、今度はあっちをどうすればいいっていうのを出来あがった時点で考えるから、ちょっと悔しい思いをいつもしている。でも好きだから、そういうことを重ねてやっている。」と、副島さんは篆刻に取り組む姿勢を語ります。

「出来あがって彫った人が一番最初に印影をとるところになんとも言えない喜びがある。」と話す副島さん。「自分で彫ったものを押して見てくださいと、どなたにでも言っている。自分で彫ったものを印影をとるのになんとも言えない喜びがあるんじゃないかと思っている」と篆刻に対しての思いを語ってくれました。


副島さんは他にも、自由に五行の言葉を使って読む「五行歌」や、書などの言葉に添える「省略画」のイベントを開いて、雅印作りのみならずたくさんの人たちにその楽しさを伝えています。


今回、特別に「達人帖」の雅印を作っていただきました。

副島瑞泉さん 教室
日時:毎月第3月曜日 15:15〜17:15
場所:佐賀市白山2丁目7-1エスプラッツ カルチャー教室3F
電話番号: 0952-25-2160 佐賀新聞文化センター

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