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2020.03.31

ムエタイに熱中少年 成長のきっかけにも

みやき町にある県内唯一の「ムエタイ」ジムで、プロ選手と一緒に汗を流す少年を取材しました。

タイ発祥の格闘技「ムエタイ」。パンチに肘打ち、キックと体全体を使った多彩な攻撃が魅力の「ムエタイ」にはまっているのは、この春、中学生になる男の子です。

吉野ヶ里町の三田川小学校を今月卒業した中山瑠斗くん。この日が最後の登校日です。
中山瑠斗くん:「けんかとか結構してたけど仲のいい友達とかあんまりしゃべらなかった人とかとも友達になることができたからよかったです」

小学校では、思ったことをすぐに口に出してしまい友達とのケンカも度々あったそうです。
瑠斗くんの友達:「おふざけしてたらけんかになったりしてました。」

父 中山幸成さん:「学校から呼ばれたりとかもあったけど、そういうのもなくなってきて周りが見られるようになってきたのかなと」

瑠斗くんが成長するきっかけになったのが、父が勧めたムエタイ。
瑠斗くんが通うのは、みやき町にある県内唯一のムエタイジムです。

タイから来たレック先生の指導のもと週に5日練習しています。
レック先生は本場タイで最も歴史があるムエタイスタジアムのチャンピオンを育てた経験があります。

中山瑠斗くん:「ジェスチャーとかで分かりやすく教えてくれる。きついけど力が付いてきてるということがわかるのでうれしい」

ムエタイを始めて8カ月。
競技人口も少ないため、県内ではジュニアの大会がなく試合の経験はまだありません。

現在は福岡などで開かれる大会を目標にトレーニングを積んでいます。
レック先生は、今後、相手に与えるダメージが大きい膝や肘を使った技を強化すれば全国規模で行われるジュニア大会のチャンピオンも目指せると期待しています。

同じジムに所属するプロのムエタイ選手、古村匡平選手と弟の光選手も瑠斗くんの成長を見守ります。
古村匡平選手:「手足が長いので有利なのでは。練習次第では結構強くなる」

さらに、ムエタイを始めてから精神面にも変化が。

中山瑠斗くん:「友達とかとふざけてて、ちょっと言われたときに前は「は、ふざけんなよ」ってなってたけどいまは笑いながら冗談で返したりとか怒ろうという気持ちがなくなった」
父 中山幸成さん:「格闘技は自分が打つというストレス発散もあるけど打たれる恐怖もある。そういうのを練習して第一に心を鍛えてほしい」

今年からは、大会に出場するため練習にも一層力が入ります。
中山瑠斗くん「ムエタイでもっと強くなって全国大会に出て賞をとりたい」

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