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久留米絣職人 下川強蔵さん
「ほとんどは、実は手作業の部分がすごく多い。機械を使う部分ももちろんありますけども、機会が自動的に作業してくれるわけではなくて、人が操作する。人力の部分をモーターで補う。基本的に人の手、人の感覚で最後まで作るのが久留米絣ですね」と作業の大変さを語る下川さん。
「すごく密度が不均一なんですね。なんでかっていうと柄を合わせながら織っていくことを重視して織っていくので、密度だけでいうと部分部分で若干ズレがある。そのことによって生地が柔らかくなって肌に馴染むというか。不完全さの中に美しさっていうか気持ち良さがあるっていう特徴がありますね。」と仰いました。
「自分の内側から溢れ出てきたものを織物にしている感覚があって、作曲家の人が曲を作ったりするのと同じ感覚で織物を作っていきたいっていうのがある。その感覚っていうのが、すごく自分の中でこだわっているところ。」と、こだわりを話す下川さん。
そんな下川さんの作品は海を越えています。
「いろんなところに伝わるようになってきた中で、意外と海を越えて海外にまで伝わるっていうのがちょっとずつ増えてきまして、英語が話せない分だけ、“縦糸と横糸で会話している”っていう感覚が身についてきたんですね。」
「縦糸と横糸で世界中の人と対話する。これが僕が久留米絣職人として今後もずっとやっていく、自分自身のライフスタイルっていうか、下川織物の事業方針っていうか、広めて伝えていくっていうことでは、海を越えて海外まで行ってもいいのかなって思いまして。それは今後もずっと続けていきたいと思います。」と仰っていました。
下川織物
住所:福岡県八女市津江1111-2
電話番号:0943-22-2427
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