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2020.11.16

イルミネーションがきれいに見える天気図とは

ウェザーニューズの気象予報士が解説するお天気箱です。

担当は甲斐隆宏さんです。

今回のテーマは「イルミネーション」です。

佐賀市中央大通りの「サガライトファンタジー」。佐賀の街を明るく照らしてくれてきれいですね。夜は冷えてきていますが、ライトの明かりを見ると少し温かみを感じられます。

イルミネーションがいつから始まったかというと、16世紀。ドイツのマルティン・ルターが考えたとされています。森の中できらめく星を見て感動して木の枝にロウソクを飾ったのが始まりということです。その後、電球を使ってイルミネーションを始めたのが発明家のトーマ・スエジソンです。白熱電球を発明して普及させようと、自分の研究所の周りに飾り付けたのが世界初の電球でのイルミネーションということです。ちなみに日本でイルミネーションが始まったのは明治時代です。

イルミネーションをより綺麗に見るために適した天気図があるので見てみましょう。

日本付近はタテ縞模様となっていますよね。

西高東低の冬型の気圧配置がもっともイルミネーションが綺麗に見られる気圧配置ということになります。

冬型になった時の気象条件が関係しています。まずは風が強いことです。風が強いとチリやホコリが吹き飛ばされるため、よりきれいに見ることが出来ます。次に気温が低く、乾燥していることです。気温が低いほど空気中に含める水分が少なくなりますので、空気の透明度が増してより光り輝くようになります。冬型の気圧配置はこれらの条件に当てはまるためイルミネーションに適しているということになるんです。イルミネーションは綺麗ですけれども、体にはこたえる寒さになります。万全の防寒対策をしてイルミネーションを楽しみましょう。

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