2020年6月
番組審議会だより(2020年6月)
令和2年6月25日開催
出席委員
吉住委員長 中村副委員長 澤野委員 古川由美子委員 吉牟田委員 古川久美子委員 小柳委員 齊藤委員
審議番組
第29回ドキュメンタリー大賞応募作品 「佐賀豪雨 私の選択 ~ふるさとで生きる理由~」
サガテレビ放送日 2020年5月31日(土) 15:00~16:00
番組概要
2019年「佐賀豪雨」で特に甚大な被害を受けた大町町と武雄市。長年住んだ自宅が油まみれになった女性は、家の再建に頭を悩ませる。3代続く弁当屋を営む男性は、店の再開に複雑な思いを語る。一度は引退を決意した畳職人は、豪雨を機に人生を変える…。様々な事情を抱える3人だが、共通する思いは「これからもふるさとで過ごしたい」。また同じ災害に襲われるかもしれない不安と向き合いながら、懸命に前を向いて生きる姿を追った。
議事概要
事務局長よりあいさつの後、吉村社長から株主総会における役員変更の説明があり、新任取締役の北村取締よりあいさつがあった。続いて新任の番組審議会委員の斎藤氏より着任の挨拶があった。次に本日の審議番組について事務局長よりドキュメンタリー大賞の概要、編成制作部前田シニアマネージャーより今回の作品を作るに至った経緯、今回ディレクターを務めた報道部川野より番組の概要がそれぞれ説明された。その後番組を視聴した。番組視聴後、途中参加の新任の小柳委員より着任の挨拶があった。続いて吉住委員長の議事進行により、参加各委員より意見の陳述、および質問が行われ、質問に対してサガテレビ側からから回答がなされた。審議終了後、事務局長より配布資料の説明を行った。次いで今回の審議会をもって退任する澤野委員より退任の挨拶があった。最後に次回開催日時と審議対象について説明して閉会となった。
委員の意見概要
●資料映像も含めて時間経過などを知るために、画面に取材日を入れたほうがよかった。
●年配者が住み慣れた土地を離れることへの抵抗がよく見て取れた。
●番宣に登場する被害者の方の言葉があまりにもリアルで被害の大変さがうかがわれ、見るのがつらいのかなと思ってしまった。
●大町は今まで何度も水害にあっているにも関わらず新しい建物が低い土地に建築されているのを見ているので、番組を見て今回の被害をどう次につなげていくのかという疑問がわいた。
●起承転結になっており、登場人物の生の声がちゃんと入っているように思った。
●土地に残りたいという被害者の気持ちもわかるが、水害防止の具体的な対策についても番組の最後に欲しかった。
●被災された方の生活がどうなっているのか知ることができて、まずはありがたかった。
●長年の治水対策はどうしてきたのかという疑問を持った。洪水常襲であるならば行政は何をしていたのかと思った。
●大学の先生による洪水の構造的問題の説明などは良かった。
●風化させないということを主張するならば、視聴者に自分自身に置き換えて考えてほしいというようなメッセージが必要であったように思う。
●災害が起こったのが昨年の8月なのでもうそろそろ1年、これを梅雨前に放送したのは良かった。
●被災者が保険に入っていたか、行政の支援や民間の義援金はどうだったのかなどの部分もしっかり表現したうえで再建の難しさを語ったほうがよかった。
●災害の多い日本にいる以上どこかで何らかの災害に合う可能性はあるだろう。その中でたくましく生きる姿をちゃんと描いていた。
●被害を出した鉄工所と地元との関係や、前回や今回の油流出に対しての鉄工所側の対策や周辺住民と、どう折り合いをどうつけているのかなどを見たかった。
●ドキュメンタリーとして、言葉と映像がうまく組み合わさっていたように思い、感動した。
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