新型コロナウイルスで、大きく変わった私たちの生活スタイル。

多くの人が集まる結婚式もそのひとつです。

コロナ対策をしながら大切な人たちと喜びを共有しようと新たな取り組みも始まっています。

佐賀県鹿島市の祐徳稲荷神社。

この日人生の節目を迎えたのは、新郎・山口将造さんと祐徳稲荷神社の職員でもある新婦佳苗さんです。

新型コロナに配慮し遠方に住む友人や親戚を呼べなかった２人が行ったのがＹｏｕＴｕｂｅを使ったライブ配信。

カメラは自由に動けることから、参列しているとなかなか見えづらい２人や家族の表情が見えるのもライブ配信の良さです。

そして佳苗さんにはこのライブ配信で、どうしても晴れ姿を見てもらいたい人がいました。

【新婦　林口佳苗さん】

「今施設に入っている祖父と祖母です。やっぱり施設から出られないということで、おじいちゃん楽しみにしていたのに残念だなと思って。幸せになるよって見てもらいたかったです」

この結婚を楽しみにしていたという佳苗さんの祖父母。

参列はできませんでしたが、画面越しに何度も繰り返し見てその幸せな姿を目に焼き付けることができました。

【祖父・森田鶴雄さん】

「よかった。私も楽しみにしていた。きれいだった。新郎にかわいがってもらってほしい」

【新婦　佳苗さん】

「泣いて喜んでくれて良かった。何回も見たよと」

また、友人からも多くの反響が寄せられたといいます。

【新郎　山口将造さん】

「オンラインになりますが、今までお世話になった方や知人、いろんな方に見ていただいたのでやってよかったです」

【新婦　林口佳苗さん】

「沢山見たよ、きれいだったよって言っていただいて。皆さんをお呼びすることができなかったので、ＹｏｕＴｕｂｅで配信できてうれしく思います」

感染対策をしながら迎えた晴れの日。

画面越しでも家族の絆を深めた「最高の日」になったようです。