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新幹線・長崎ルートの光と影③ 期待一色?長崎駅周辺の声は・・・
新幹線長崎ルートをめぐる問題を考えるシリーズ企画。
2022年の秋に暫定開業を控える長崎市では、駅周辺の整備が着々と進む中、市民からは様々な声が聞かれました。
新幹線開業へ整備進む駅周辺
今年3月に、駅舎が新しくなったJR長崎駅。
線路とホームは約150m西に移動し、新幹線の整備に合わせて「高架化」されました。
着々と進む新幹線開通への準備。長崎ルートの暫定開業は2022年の秋です。
駅周辺も、様々な整備が進んでいます。
例えば、このスペースには地上13階建ての巨大な駅ビルを建設予定。
反対側では、イベントなどの拠点となる「出島メッセ長崎」が来年オープンします。
人口増加、街の活性化への期待
【長崎市 長崎駅周辺整備室 企画係 山川公三さん】
「一番の期待は人が多くやってくること。観光やビジネスなど人が多く来ることで、交流人口の拡大、街の活性化につながれば」
長崎市は人口の流出が深刻化しています。
1年間で転出した人が転入した人を上回る「転出超過」は全国の市町村で去年まで2年連続ワースト。
それだけに、新幹線の開通には市民も大きな期待を寄せます。
【長崎市民】
「もっと前のように観光でみんなが来られるようになったらいい」
【長崎市出身】
「いま福岡に住んでいて地元が長崎。新幹線が通ると速く行き来できる。その分ではありがたい。2時間ぐらいかけて来ているから」
期待の一方、こんな声も・・・
ただ、少し駅から離れると期待ばかりではなく、様々な声が聞こえてきます。
【南靴 青木薫 代表社員】
「期待できるのかな…?新幹線が通ったから福岡から客がいらっしゃる…本当にイメージ湧かないね。足代は高くなるからもし来るとしてもバスなんじゃないかと思う。若い人は特に」
【レストラン メイジヤ 田川清浩 代表取締役】
「当店の場合は飲食店で長崎名物のトルコライスを発信すればいいのかなと思うが、他の物販の方々にとってみれば、それが即、活性化、売り上げ拡大につながるかはクエスチョンマーク」
観光地からは・・・
一方、市内の観光地からはこんな声が。
【長崎観光センター・マリア館 松永博行 代表取締役】
「新幹線の路線ができてもコロナがまだ収束していない。新幹線ってほんと考えていなかったので申し訳ないけど、あまりピンとこない」
長崎ルート暫定開業まで2年弱
新幹線に期待一色、とは言えない現状の中、長崎ルートの暫定開業まであと2年弱に迫っています。
【長崎市 長崎駅周辺整備室企画係 山川公三さん】
「間違いなく新幹線が来ることで新たに来る人や事業はある。それがいかに効果を生むのか丁寧に市民の皆様に伝えていかないといけない」
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