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2021.03.02

佐賀空港公園にある飛行機の正体は?

佐賀空港の隣にある佐賀空港公園。たくさんの遊具やバスケットボールのコートがありますが、公園の一角に飛行機が展示されているのはご存じですか?調査すると、佐賀にとっても日本にとっても特別な飛行機であることが分かりました。


展示されている飛行機・YS11とは?

YS11は戦後、日本政府が1950年代国策として手がけた初の国産旅客機で、1965年から2006年まで国内外を飛んでいた機体です。試作機を含めて182機が生産されました。
開発には「零戦」を設計した堀越二郎氏らが関わり戦後復興の象徴とも言われています。

なぜ佐賀空港に?

佐賀空港が開港した1998年、全日空の関連会社エアーニッポンがその年の4月まで運行していた100機目の機体を新しい空港のシンボルにと佐賀空港に寄贈したもの。貴重な機体を間近で見られることもあり当時は多くの人が見学に訪れていました。

機内に潜入!

YS11の機体の中を特別に見せてもらいました。
客席は64席。高さは少し低めのようです。

コックピットの中も潜入!
席の上から下までずらりとスイッチやメーターがあります。
YS11はすべて人の力で操縦する機械で、操縦奸が重いのが特徴。パイロットの力で操縦する飛行機だったので、当時のパイロットの方たちは筋力トレーニングを欠かさなかったそう。今の飛行機は当時ほどの力は必要なく操縦できるそうです。

YS11にはさらにすごいエピソードも!!
聖火を運んだのは試作機体の2号機!!アテネから沖縄までは日本航空の別の機体で聖火が運ばれ、沖縄からYS11が鹿児島・宮崎を経由して北海道の千歳まで輸送したそうです。

YS11は、旅客機として飛んでいるものはないそう。
2021年3月現在、航空自衛隊でオリジナルのエンジンを搭載したYS11が1機のみ飛んでいますが、17日にラストフライトを迎える予定で、このラストフライトをもってオリジナルエンジンを搭載したYS11は上空を飛ばなくなるそうです。

佐賀空港以外のYS11の展示場所

  • 青森県立三沢航空科学館
  • 千葉県の「航空宇宙科学博物館」
  • 埼玉県所沢市の西部新宿線航空公園駅の前
  • 兵庫県 コウノトリ但馬(たじま)空港
  • 香川県 さぬきこどもの国
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