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「非常に激しい雨」ってどれくらい?天気予報でよく聞く雨の強さ解説

2021/07/03 (土) 08:30

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ウェザーニューズの気象予報士に聞くお天気箱。担当は甲斐隆宏さんです。今回のテーマは「雨の強さ」についてです。

●1時間雨量で違う「雨の強さ」
天気予報で耳にする強い雨、激しい雨といったのはどのくらいの雨の強さなのか、見ていきましょう。「1時間」にどれだけ降るかで表現が変わります。
10ミリ以上20ミリ未満で「やや強い雨」。この段階で傘をさしても、濡れてしまうレベルです。20ミリ以上30ミリ未満は、「強い雨」で道路の低い場所などでは冠水することがあります。30ミリ以上50ミリ未満は「激しい雨」で道路が冠水したり、小さな土砂崩れが発生したりすることがあります。50ミリ以上80ミリ未満の「非常に激しい雨」は水しぶきで前方が見づらくなったり、土砂崩れが発生したりします。80ミリ以上は「猛烈な雨」で、息苦しさ、恐怖を感じられるような降り方です。

●2019年 佐賀市で1時間に110ミリ
最近は、1時間に100ミリを超えるような雨もあります。これまでの1時間降水量の観測史上1位をまとめました。佐賀は2年前の大雨によって110ミリ、同じ時に白石でも109.5ミリの猛烈な雨が降りました。鳥栖や伊万里も2000年代で、そのほかの地点も近年に観測史上1位となっています。ひと雨に降る雨の量も増えている傾向にあります。

単位はミリでたいしたことないように思えますが、大きな災害につながる恐れがあります。たとえば100平方メートルに1時間50ミリの「非常に激しい雨」が降ったとします。その場合の高さは5センチで重さは5000キロになるということになります。山などに非常に激しい雨が降ると、染み込んでいく部分を考慮しなければ、5000キロ分の雨水が土に含まれるということになり、土砂崩れが発生してしまうことがあります。猛烈な雨はさらに危険ということになりますので注意が必要です。

ハザードマップを確認したり防災グッズの点検するなど、本格化する梅雨に向けて対策をおこなってください。
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