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年々増える熱中症患者 佐賀県は全国4位 今後の対策は?【佐賀県】
2022/07/26 (火) 18:30

データをもとに地域の課題を掘り下げる「数字で見る佐賀」のコーナーです。
夏本番を迎え暑い日が続く中、「熱中症」の件数が例年より増えています。
取材した川野アナウンサーです。よろしくお願いします。
【川野アナウンサー】
こちらをご覧ください。県内で、6月に熱中症の疑いで救急搬送された人数の推移です。
県のまとめでは、ずっと30人ほどだったのが2019年に倍増し62人、そして2022年は108人と、初めて100人を超え過去最多となっています。
【キャスター】
今年は梅雨明けも早くて6月に猛暑日もありましたし、「暑い夏」が早くから来ているなという体感ですよね…。
【川野アナウンサー】
そしてこちらは、熱中症で救急搬送された人数の人口10万人当たりの都道府県別のランキングです。佐賀は何位ぐらいだと思いますか?
【キャスター】
「全国的にもよく熱中症の話は聞くので45位とかかな」
「私は10位くらいがなんとなく妥当かなと...」
【川野アナウンサー】
1位から鳥取、群馬、大分で、佐賀は全国4位です。全国的に見ても佐賀県は熱中症が多い県、というのが分かります。
では具体的に、いつ、どんな人が熱中症になってしまっているのか。まずは「年齢別」で見ていきます。どういう年齢層の人が多いと思いますか?
【キャスター】
「農作業中に具合が悪くなり搬送されるというケースが多い気がしますので、高齢者が多いのでは」
【川野アナウンサー】
正解ですね。
2022年、熱中症で搬送された人の内訳はこのようになっています。
65歳以上の高齢者が53%と5割を超えています。
一方、児童生徒の熱中症がよくニュースにはなりますが、18%と割合では2割を切っています。
【キャスター】
やはり気になるのは「高齢者」の多さですね。
【川野アナウンサー】
実際に搬送にあたっている救急隊員は、熱中症の増加の要因の1つとして新型コロナもあると話します。
【佐賀消防署救急課救急2係 吉田訓浩係長】
「今までのコロナ禍で自宅で巣ごもりという表現があって、なかなか外に出る機会が無かった。特に高齢者、日頃運動をしていなかった人が暑さに対応できなくて熱中症になる」
高齢者の熱中症では、先日、県内でこんなケースの救急搬送がありました。
【佐賀消防署救急課救急2係 吉田訓浩係長】
「高齢男性・60代後半の人が1人暮らしでエアコン等を付けずに一晩中就寝して過ごして、朝になって気分が悪くなったと。たまたま近所の人が来たので良かったけど、来なくて時間が経てば命が危うい状態になった」
【キャスター】
就寝中にも熱中症の危険があるというのは、しっかり認識しておかないといけないですね…
【川野アナウンサー】
搬送された60代の男性はエアコンも扇風機も付けていなかったそうです。
就寝中に限らず、家の中での熱中症は以外と多いんです。
こちらは、どこで熱中症になってしまうのか発生場所別に見たものですが、「住居」が最も多く35%を占めています。まずは、エアコンを使うこと、そして特に高齢者に対しては、喉が渇かなくても水分補給をすることが必要です。
【キャスター】
あとは、最近「マスク」について国や県が指針を出していますが、場所に合わせて“着脱”を考えないといけないですよね…
【川野アナウンサー】
マスクについて、救急隊員はこのように話しています。
【佐賀消防署救急課救急 2係吉田訓浩係長】
「熱中症に関しては、マスクは非常にリスクがあると考えている。マスクを付けるだけで心拍数・呼吸数が上がったり、温度を感じにくくなっているので注意してほしい。特に激しいスポーツや負荷のかかる作業をマスクをしてすると、熱中症にかかりやすくなるので注意してほしい」
【キャスター】
新型コロナの陽性者が増えて周囲の目も気になりますが、命を守るために、状況を見てマスクを外す勇気も大切ですね。
【川野アナウンサー】
熱中症は「予防」ができます。そしてもうすぐ8月、さらに暑くなります。マスクもそうですし、エアコンの使用・水分補給をいま一度徹底することが必要です。
夏本番を迎え暑い日が続く中、「熱中症」の件数が例年より増えています。
取材した川野アナウンサーです。よろしくお願いします。
【川野アナウンサー】
こちらをご覧ください。県内で、6月に熱中症の疑いで救急搬送された人数の推移です。
県のまとめでは、ずっと30人ほどだったのが2019年に倍増し62人、そして2022年は108人と、初めて100人を超え過去最多となっています。
【キャスター】
今年は梅雨明けも早くて6月に猛暑日もありましたし、「暑い夏」が早くから来ているなという体感ですよね…。
【川野アナウンサー】
そしてこちらは、熱中症で救急搬送された人数の人口10万人当たりの都道府県別のランキングです。佐賀は何位ぐらいだと思いますか?
【キャスター】
「全国的にもよく熱中症の話は聞くので45位とかかな」
「私は10位くらいがなんとなく妥当かなと...」
【川野アナウンサー】
1位から鳥取、群馬、大分で、佐賀は全国4位です。全国的に見ても佐賀県は熱中症が多い県、というのが分かります。
では具体的に、いつ、どんな人が熱中症になってしまっているのか。まずは「年齢別」で見ていきます。どういう年齢層の人が多いと思いますか?
【キャスター】
「農作業中に具合が悪くなり搬送されるというケースが多い気がしますので、高齢者が多いのでは」
【川野アナウンサー】
正解ですね。
2022年、熱中症で搬送された人の内訳はこのようになっています。
65歳以上の高齢者が53%と5割を超えています。
一方、児童生徒の熱中症がよくニュースにはなりますが、18%と割合では2割を切っています。
【キャスター】
やはり気になるのは「高齢者」の多さですね。
【川野アナウンサー】
実際に搬送にあたっている救急隊員は、熱中症の増加の要因の1つとして新型コロナもあると話します。
【佐賀消防署救急課救急2係 吉田訓浩係長】
「今までのコロナ禍で自宅で巣ごもりという表現があって、なかなか外に出る機会が無かった。特に高齢者、日頃運動をしていなかった人が暑さに対応できなくて熱中症になる」
高齢者の熱中症では、先日、県内でこんなケースの救急搬送がありました。
【佐賀消防署救急課救急2係 吉田訓浩係長】
「高齢男性・60代後半の人が1人暮らしでエアコン等を付けずに一晩中就寝して過ごして、朝になって気分が悪くなったと。たまたま近所の人が来たので良かったけど、来なくて時間が経てば命が危うい状態になった」
【キャスター】
就寝中にも熱中症の危険があるというのは、しっかり認識しておかないといけないですね…
【川野アナウンサー】
搬送された60代の男性はエアコンも扇風機も付けていなかったそうです。
就寝中に限らず、家の中での熱中症は以外と多いんです。
こちらは、どこで熱中症になってしまうのか発生場所別に見たものですが、「住居」が最も多く35%を占めています。まずは、エアコンを使うこと、そして特に高齢者に対しては、喉が渇かなくても水分補給をすることが必要です。
【キャスター】
あとは、最近「マスク」について国や県が指針を出していますが、場所に合わせて“着脱”を考えないといけないですよね…
【川野アナウンサー】
マスクについて、救急隊員はこのように話しています。
【佐賀消防署救急課救急 2係吉田訓浩係長】
「熱中症に関しては、マスクは非常にリスクがあると考えている。マスクを付けるだけで心拍数・呼吸数が上がったり、温度を感じにくくなっているので注意してほしい。特に激しいスポーツや負荷のかかる作業をマスクをしてすると、熱中症にかかりやすくなるので注意してほしい」
【キャスター】
新型コロナの陽性者が増えて周囲の目も気になりますが、命を守るために、状況を見てマスクを外す勇気も大切ですね。
【川野アナウンサー】
熱中症は「予防」ができます。そしてもうすぐ8月、さらに暑くなります。マスクもそうですし、エアコンの使用・水分補給をいま一度徹底することが必要です。
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