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新型コロナ「第8波」どう向き合う?専門家の見解は…【佐賀県】

2022/11/29 (火) 18:50

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県内でも新型コロナの陽性者が増加傾向にあります。全国的には「第8波」という見方もある中、今後コロナとどう向き合っていくべきなのか?
ここからは、佐賀大学医学部附属病院感染制御部の青木洋介教授に聞きます。よろしくお願いします。

【青木教授】
「よろしくお願いします」

【キャスター】
まずは県内の陽性者数の推移です。10月は多くても300人台でしたが、11月から徐々に500人台、600人台の日が出てきて、29日は9月6日ぶりに1000人台を確認しています。

Q.現在の佐賀県の状況は(やはり第8波に入っている?)
【青木教授】
「そうですね。陽性者の増えかたもグラフで上向いてきていますし、陽性率も明らかに60%ぐらいですから、第8波という見方をしてもいいと思います」

Q.これまでの波に比べると急激なスピードで増えるのではなく”緩やかに増えている”のはなぜでしょうか?
【青木教授】
「ゆるやかなのぼり曲線で、急激に増える前兆かなという気がします。ここから急激に増える可能性があるかもしれませんね」

【キャスター】
一方、現在の重症者はゼロで、陽性者のほとんどが軽症か無症状です。これからのコロナとの向き合い方について、県民の反応を聞きました。

【男性】
「(陽性者増は)仕方ない。経済が回らないと物価も上がっているし厳しい」
【女性】
「息子がやっと来年結婚式。3年前、コロナが流行する前に結婚式をするようにしていた。もう来年春にしようかなと」
【男性】
「(コロナの流行が)3年目に入ったら結構普通の生活に変わった」
【女性】
「少しずつ緩和しないといけないところはしないといけないが子供がいるので…旅行もまだ行けていない」

【キャスター】
Q.インタビューでも様々な声がありましたが…例えば、ワールドカップでの各国のサポーターを見て「もうマスクはいらない」という意見も多くなっている印象があります。青木先生はどう考えますか?(Q.外国に合わせたらだめ?)
【青木教授】
「少し前ですが、外国でマスクをつけている学校と、マスクを外した学校では、マスクを外した学校のほうが児童の陽性者が多かったという報告があります。友達同士でW杯を見る際などはマスクをつけたままの方が安心だと思います」

【キャスター】
その中で、国はきょう、法律上のコロナの分類を引き下げる検討を始めると明らかにしました。新型コロナは現在「2類」で、入院勧告や就業制限、医療費の公費負担などがあります。これを「5類」に引き下げれば全て不要となります。

Q.分類についてどう考えますか?
【青木教授】
「5類になることで、多くの制約がなくなり楽になることもありますが、今まで国費で賄われてきた医療費が国民の方の手出しになる部分も出てくるので、そのあたりのバランスを考え中なのかなと推測しています」

Q.対応のあり方に関連して、学校給食での「黙食」も見直し、今後は「会話が可能」とする動きも出ています。陽性者は増加傾向ですが…感染の広がりに追い打ちとなる可能性もありますか?
【青木教授】
「給食の場面だけが(感染者が)広がるわけではありませんので、そこだけ注意しても。といういい方は変ですが、段々と元のやり方に戻っていく可能性はあるかと思います。ただ、もうしばらくはマスクを外さず手洗いなどを行ったほうが安心かと思います」

【キャスター】
新型コロナの新しい飲み薬「ゾコーバ」についてです。今週から県内でも医療機関への本格的な供給が始まっています。

Q.国内の製薬会社が開発した初めての飲み薬ですが…期待度はいかがですか?
(症状の改善効果は?)
【青木教授】
「この薬は国の管理になって始まりますが、軽症の方でも処方ができるというメリットがありますので、そういう意味で安心感があると思います。感染しても飲む薬があるというとこであれば、安心していられるというメリットがあると思います」

【キャスター】
一方、県内のワクチンの接種率は27日時点で3回目が64.74%、4回目が38.62%と伸び悩んでいます。

Q.ワクチンは今後もやはり打つべきなんでしょうか。
【青木教授】
「そうですね。今、国としては二価ワクチンというものを1回打った時点でいったん終了としていいとしています」

Q.サガテレビのニュース記事のアクセス数を見ても、新型コロナ関連のニュースは徐々に数字が低くなっています。コロナ自体に県民の興味・関心が低下しているのかなと思うが…改めて、今後のコロナとの付き合い方をどう考えますか?
【青木教授】
「アクセス数が少なくなっているというのは、過度の心配をなされることがいい意味でだんだん落ち着いてきていると思います。ただ要所要所でインフルエンザがどうなるかは分かりませんし、もうしばらくはいい意味での緊張感を持って向き合っていただければと思います」

ここまで、佐賀大学医学部附属病院感染制御部の青木洋介教授でした。ありがとうございました。
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