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『女山大根』県内の農林水産物で初の"GI登録" 地域の伝統野菜を守る【佐賀県多久市】
2022/12/15 (木) 18:17
今、収穫の時期を迎えている多久市の伝統野菜「女山大根」について。
地域の知的財産として国が保護する「地理的表示GI」に県内の農林水産物では初めて登録され、生産者は地域の伝統野菜を絶やさぬよう決意を新たにしています。
【幡船の里運営協議会 蒲原政信会長】
「女山大根は今年6月29日、農林水産省の地理的表示GIに登録・保護されました」
12月6日、多久市で開かれた試食会。
「地理的表示GI」登録を祝い行われました。
【キムチ製造メーカー代表】
「とてもおいしかった。特にプリンがおいしかった」
【県佐城農業振興センター職員】
「とてもきれいな紫色で、それが料理の中でパッと映えていいな」
多久市西多久町で栽培されている女山大根。
今年も11月下旬から収穫が始まりました。
【生産者 舩山真由美さん】
「特徴は見ての通り、色が赤いということ」
女山大根の栽培を始めて18年の舩山真由美さんは、年間約1000本を出荷しています。通常の青首大根との違いは、なんといってもその大きさ。
【生産者 舩山真由美さん】
「私の足より大きい。普通のダイコンと比べて。こんなに違う」
重さは4キロから5キロほど。大きいものでは長さが80センチ、重さは10キロを超えるものも。
通常の大根と比べ、倍近く時間をかけ栽培するためか、糖度が高くダイコン特有の辛みをほとんど感じないのも特徴の一つです。
江戸時代から旧女山村、現在の多久市西多久町で栽培されている女山大根。
しかし、昭和初期に入りミカン栽培へ転換が進んだことから一時はほとんど見かけなくなったといいます。
その後、地域にわずかに残っていた種子から復活させ、現在は約20戸が栽培しています。
【生産者 舩山真由美さん】
「これがGIの登録証。佐賀県第一号という重みもある」
女山大根は地元・西多久町の直売所で販売されていて、登録証もしっかり飾られていました。
【佐賀市から】
「ここだけしかないから、地元のダイコンということでPRしていただければ、もっと売れるんじゃないかな」
「地理的表示GI保護制度」は、伝統ある農林水産物の名称を地域の知的財産として国が保護する仕組みです。一定の基準を満たしたものだけがその名称を名乗ることができ、県内では女山大根が初めて登録です。
【生産者 舩山真由美さん】
「販売するときはこのシールを必ず貼るように。このGIのマークが入ってないとダメ」
GI登録産品は「夕張メロン」や「いぶりがっこ」などが知られていて、現在120産品が登録されています。類似品を同様の名称で販売したり、GIマークを無許可で使用したり違反する行為は罰則などの対象となります。
Q登録されたメリットは?
【生産者 舩山真由美さん】
「この名前を保護できたというのが一番。他では絶対使えないので。これで女山大根という伝統野菜を守れたという、それが一番」
一方で生産する上でのルールもできました。
【生産者 舩山真由美さん】
「2キロ以上あるものを女山大根という決まりを作った。だから今までみたいに全部が全部女山大根としては販売できない」
県の担当者は多くの人に知ってもらうためにも、食べる機会やPRの場を設け一緒に盛り上げていきたいと話します。
【県流通・貿易課 御厨直樹さん】
「他にも伝統野菜が県内にあり、いろいろ佐賀の良いものはあるので、『酒』と『女山大根』に続いて、また次のものが生産者さんと一緒に盛り上げるきっかけになれば」
多久市の公民館に集まった生産者や地元の女性たち。普段から女山大根を調理しているという一流シェフに教わりながら新メニューを作っていました。
【御宿竹林亭 今木和人料理長】
「一番は女山大根の特色である色。紫色を生かした使い方と、煮崩れしにくい特色を生かして。糖度が高いので、デザートにも結構向いている」
出来上がったのは、白みそと豆乳のホワイトソースをかけた「ふろふき大根」、すりおろした大根に豆乳を入れて仕上げた「呉豆腐」、酒かすに煮詰めたダイコンのコンポートをのせた「プリン」。
どれも女山大根の特徴を生かしたメニューばかり。
さがに今後、商品化につなげたいという話も。
試食会での出席者の反応は上々でした。
【県佐城農業振興センター職員】
「デザートにダイコンが使えるというのも新鮮でしたし、色もとてもきれいでおいしかった」
【生産者 舩山真由美さん】
「私たちが15、16年以上、一生懸命頑張ってきたのが、やっと成果が認められたというのが一番うれしい。やっぱりお客さんに喜んでいただけるのが一番で"おいしかった″と言われるのが一番うれしい」
今回の登録で生産者たちは、改めて伝統野菜・女山大根を守り続ける決意を新たにしました。
【西多久町のみなさん】
「女山大根、GI登録されました~」
地域の知的財産として国が保護する「地理的表示GI」に県内の農林水産物では初めて登録され、生産者は地域の伝統野菜を絶やさぬよう決意を新たにしています。
【幡船の里運営協議会 蒲原政信会長】
「女山大根は今年6月29日、農林水産省の地理的表示GIに登録・保護されました」
12月6日、多久市で開かれた試食会。
「地理的表示GI」登録を祝い行われました。
【キムチ製造メーカー代表】
「とてもおいしかった。特にプリンがおいしかった」
【県佐城農業振興センター職員】
「とてもきれいな紫色で、それが料理の中でパッと映えていいな」
多久市西多久町で栽培されている女山大根。
今年も11月下旬から収穫が始まりました。
【生産者 舩山真由美さん】
「特徴は見ての通り、色が赤いということ」
女山大根の栽培を始めて18年の舩山真由美さんは、年間約1000本を出荷しています。通常の青首大根との違いは、なんといってもその大きさ。
【生産者 舩山真由美さん】
「私の足より大きい。普通のダイコンと比べて。こんなに違う」
重さは4キロから5キロほど。大きいものでは長さが80センチ、重さは10キロを超えるものも。
通常の大根と比べ、倍近く時間をかけ栽培するためか、糖度が高くダイコン特有の辛みをほとんど感じないのも特徴の一つです。
江戸時代から旧女山村、現在の多久市西多久町で栽培されている女山大根。
しかし、昭和初期に入りミカン栽培へ転換が進んだことから一時はほとんど見かけなくなったといいます。
その後、地域にわずかに残っていた種子から復活させ、現在は約20戸が栽培しています。
【生産者 舩山真由美さん】
「これがGIの登録証。佐賀県第一号という重みもある」
女山大根は地元・西多久町の直売所で販売されていて、登録証もしっかり飾られていました。
【佐賀市から】
「ここだけしかないから、地元のダイコンということでPRしていただければ、もっと売れるんじゃないかな」
「地理的表示GI保護制度」は、伝統ある農林水産物の名称を地域の知的財産として国が保護する仕組みです。一定の基準を満たしたものだけがその名称を名乗ることができ、県内では女山大根が初めて登録です。
【生産者 舩山真由美さん】
「販売するときはこのシールを必ず貼るように。このGIのマークが入ってないとダメ」
GI登録産品は「夕張メロン」や「いぶりがっこ」などが知られていて、現在120産品が登録されています。類似品を同様の名称で販売したり、GIマークを無許可で使用したり違反する行為は罰則などの対象となります。
Q登録されたメリットは?
【生産者 舩山真由美さん】
「この名前を保護できたというのが一番。他では絶対使えないので。これで女山大根という伝統野菜を守れたという、それが一番」
一方で生産する上でのルールもできました。
【生産者 舩山真由美さん】
「2キロ以上あるものを女山大根という決まりを作った。だから今までみたいに全部が全部女山大根としては販売できない」
県の担当者は多くの人に知ってもらうためにも、食べる機会やPRの場を設け一緒に盛り上げていきたいと話します。
【県流通・貿易課 御厨直樹さん】
「他にも伝統野菜が県内にあり、いろいろ佐賀の良いものはあるので、『酒』と『女山大根』に続いて、また次のものが生産者さんと一緒に盛り上げるきっかけになれば」
多久市の公民館に集まった生産者や地元の女性たち。普段から女山大根を調理しているという一流シェフに教わりながら新メニューを作っていました。
【御宿竹林亭 今木和人料理長】
「一番は女山大根の特色である色。紫色を生かした使い方と、煮崩れしにくい特色を生かして。糖度が高いので、デザートにも結構向いている」
出来上がったのは、白みそと豆乳のホワイトソースをかけた「ふろふき大根」、すりおろした大根に豆乳を入れて仕上げた「呉豆腐」、酒かすに煮詰めたダイコンのコンポートをのせた「プリン」。
どれも女山大根の特徴を生かしたメニューばかり。
さがに今後、商品化につなげたいという話も。
試食会での出席者の反応は上々でした。
【県佐城農業振興センター職員】
「デザートにダイコンが使えるというのも新鮮でしたし、色もとてもきれいでおいしかった」
【生産者 舩山真由美さん】
「私たちが15、16年以上、一生懸命頑張ってきたのが、やっと成果が認められたというのが一番うれしい。やっぱりお客さんに喜んでいただけるのが一番で"おいしかった″と言われるのが一番うれしい」
今回の登録で生産者たちは、改めて伝統野菜・女山大根を守り続ける決意を新たにしました。
【西多久町のみなさん】
「女山大根、GI登録されました~」
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