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「自分が人生を楽しまないと」サウンドテーブルテニスで全国3位!牧野愛菜さん【佐賀県】
2022/12/23 (金) 18:19

目が不自由な人たちに向けて誕生した卓球「サウンドテーブルテニス」。
今年10月に栃木県で開催された全国障害者スポーツ大会で、県立盲学校高等部3年の牧野愛菜さんは3位に輝きました。
後天的に視力が失われる中で力強く生きる牧野さんを取材しました。
【県立盲学校高等部3年 牧野愛菜さん】
「音の距離感とかあったり、選手によってもボールの打ち方、クセで音が違ったりするので、面白いなと思います」
県立盲学校高等部3年、牧野愛菜さん。
牧野さんは、視覚障害者向けに誕生した卓球「サウンドテーブルテニス」で今年10月の全国障害者スポーツ大会に出場し、3位になりました。
【牧野愛菜さん】
「ラバーが付いていないラケットと鉛が入ったボールを使う競技です。相手のフレームに向かってボールを打ちます。11点先に取った方が1セットという風になります」
サウンドテーブルテニスは、アイマスクを着け、ボールが相手側のフレームに当たると得点となります。1933年に日本で考案され競技人口は国内で1000人程と言われています。
牧野さんを異変が襲ったのは中学入学の直後でした。
【牧野さん】
「白血病と診断されて、約1年くらいは入院生活っていう感じでした。集中治療室から出て、母親がテレビをつけてくれた時に、全然テレビが見えていなくて、音だけだったんですよね」
牧野さんは白血病の治療中、視神経に障害が出て「弱視」になりました。光を感じることができますが、ぼんやりとしか見えていません。1年に及ぶ入院生活の後、県立盲学校に転校。そこで出会ったのがサウンドテーブルテニスでした。
【牧野愛菜さん】
「私は元々普通の卓球もやっていて、それが出来なくなってすごく落ち込んでいたんですけど、『また卓球が違う形でできるんだな』というところから始めるようになりました」
サウンドテーブルテニス部に入った牧野さんは、週に4回ほどの練習で腕を磨きます。5年間にわたってサウンドテーブルテニスを指導してきた金丸哲也監督は。
【県立盲学校 金丸哲也監督】
「牧野さんはスタミナがかなりありまして、練習にも音を上げない。ラケット振る経験はあった。だから取りかかりは早かった」
【牧野愛菜さん】
「目が悪いということは変わらないけれども、自分が人生を楽しまないと誰がそんな楽しくさせてくれるんだっていう気持ちになった」
牧野さんの自宅は有田町。
佐賀市の学校まで距離があるため、週に3日は学校の寮で過ごしています。
春からは茨城県の大学に進学し、寮で暮らしながら情報技術の専門知識(IT)や操作などを学ぶ牧野さん。自由時間には点字のメモを取りながら、パソコン操作などの勉強をしています。
【牧野さん】
「基礎の部分を大学に入る前にしっかりつけたいと思っているので、ショートカットキー覚えたり、タッチタイピングを磨く練習をしたりしています」
親元を離れた新しい環境でも、サウンドテーブルテニスを続けるという牧野さん。目標はもちろん。
【牧野さん】
「全国障害者スポーツ大会で優勝できることを目標に、これからもサウンドテーブルテニスを続けていきたい。変わらない現状を引きずって毎日毎日の大切な貴重な時間を無駄にするのは嫌だなって。サウンドテーブルテニスは、熱中できるものの1つ。すごく大好きな競技ですね」
今年10月に栃木県で開催された全国障害者スポーツ大会で、県立盲学校高等部3年の牧野愛菜さんは3位に輝きました。
後天的に視力が失われる中で力強く生きる牧野さんを取材しました。
【県立盲学校高等部3年 牧野愛菜さん】
「音の距離感とかあったり、選手によってもボールの打ち方、クセで音が違ったりするので、面白いなと思います」
県立盲学校高等部3年、牧野愛菜さん。
牧野さんは、視覚障害者向けに誕生した卓球「サウンドテーブルテニス」で今年10月の全国障害者スポーツ大会に出場し、3位になりました。
【牧野愛菜さん】
「ラバーが付いていないラケットと鉛が入ったボールを使う競技です。相手のフレームに向かってボールを打ちます。11点先に取った方が1セットという風になります」
サウンドテーブルテニスは、アイマスクを着け、ボールが相手側のフレームに当たると得点となります。1933年に日本で考案され競技人口は国内で1000人程と言われています。
牧野さんを異変が襲ったのは中学入学の直後でした。
【牧野さん】
「白血病と診断されて、約1年くらいは入院生活っていう感じでした。集中治療室から出て、母親がテレビをつけてくれた時に、全然テレビが見えていなくて、音だけだったんですよね」
牧野さんは白血病の治療中、視神経に障害が出て「弱視」になりました。光を感じることができますが、ぼんやりとしか見えていません。1年に及ぶ入院生活の後、県立盲学校に転校。そこで出会ったのがサウンドテーブルテニスでした。
【牧野愛菜さん】
「私は元々普通の卓球もやっていて、それが出来なくなってすごく落ち込んでいたんですけど、『また卓球が違う形でできるんだな』というところから始めるようになりました」
サウンドテーブルテニス部に入った牧野さんは、週に4回ほどの練習で腕を磨きます。5年間にわたってサウンドテーブルテニスを指導してきた金丸哲也監督は。
【県立盲学校 金丸哲也監督】
「牧野さんはスタミナがかなりありまして、練習にも音を上げない。ラケット振る経験はあった。だから取りかかりは早かった」
【牧野愛菜さん】
「目が悪いということは変わらないけれども、自分が人生を楽しまないと誰がそんな楽しくさせてくれるんだっていう気持ちになった」
牧野さんの自宅は有田町。
佐賀市の学校まで距離があるため、週に3日は学校の寮で過ごしています。
春からは茨城県の大学に進学し、寮で暮らしながら情報技術の専門知識(IT)や操作などを学ぶ牧野さん。自由時間には点字のメモを取りながら、パソコン操作などの勉強をしています。
【牧野さん】
「基礎の部分を大学に入る前にしっかりつけたいと思っているので、ショートカットキー覚えたり、タッチタイピングを磨く練習をしたりしています」
親元を離れた新しい環境でも、サウンドテーブルテニスを続けるという牧野さん。目標はもちろん。
【牧野さん】
「全国障害者スポーツ大会で優勝できることを目標に、これからもサウンドテーブルテニスを続けていきたい。変わらない現状を引きずって毎日毎日の大切な貴重な時間を無駄にするのは嫌だなって。サウンドテーブルテニスは、熱中できるものの1つ。すごく大好きな競技ですね」
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