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12年前に甲子園出場 152キロでプロ野球入りも去年引退 故郷で新たな夢の続き【佐賀県】
2023/08/23 (水) 18:18
23日幕を閉じた夏の甲子園。12年前この舞台で躍動した一人のピッチャーがいました。当時の唐津商業エース、北方悠誠さんは去年現役を引退し、今年から佐賀市内で子供たちの指導に当たっています。そのなかで大切にしているのは、自身のプロ時代の教訓から得た「長所を伸ばす」こと。
【去年現役を引退 北方悠誠さん】
「人生変わったんで、正直。甲子園に行ったことによって。これからは今まで育った佐賀県で少しでも野球を通じて青少年育成に少しでも力になれたらなと」
「マウンドの北方、第1球を投げました!初球152キロ!」
【北方悠誠さん】
「ワクワクしていて。バーンって投げたら真ん中いって。152が出ました。球場が地響きみたいに『うぉ~』ってどんどん上がってきて。その歓声は覚えています。鳥肌が立つくらい」
唐津市出身の北方悠誠さん(29)
2011年に唐津商業のエースとして夏の甲子園に出場しました。
高校卒業後は150キロを超える剛速球を武器に、国内のプロ野球や独立リーグ、アメリカのマイナーリーグでプレー。
去年10月に現役を引退しました。
【北方悠誠さん】
「同じ目線で話せるように、時には厳しく、基本的には優しく」
現在は佐賀市の軟式野球教室「DKCベースボールスクール」で後進の育成に努めています。
【スクールに通う小学生】
「遠くに投げる投げ方とかを教えてもらいました。できたらほめてくれる」
【スクールに通う小学生】
「体が教えてもらったことを覚えて、もっと上手になれるのがうれしい」
指導は小学生や中学生を対象に週に4回。
身振り手振り、時には実演を交えます。
現役引退から約1年が経った今も速球は…。球速は143キロ。
昨シーズンのプロ野球選手の平均球速に迫る速さです。
北方さんは指導をする上で大切にしていることがあります。
【北方悠誠さん】
「長所はどんどん伸ばしていって、短所を普通にできたら良い選手になると思う」
「長所を伸ばす」
これは自身の経験が影響しています。
横浜ベイスターズ(当時)からドラフト1位で指名され、プロ野球選手としての道を歩み始めた北方さん。しかし…。
【北方悠誠さん】
「プロのバッターは本当にレベルが高かったし、打たれたら自分で整理できなくなって」
課題だったのがコントロール。
克服できず、苦しむ日々が続きました。その時受けた指導は。
【北方悠誠さん】
「もう球速を捨ててコントロール。コントロールが良くなったら球速も出ると。『違うかな』とは思ったんですけど、調子が悪かったんで言うことを聞くしかないじゃないですか」
1軍の試合への出場が叶わぬまま、プロ4年目の2015年、福岡ソフトバンクホークスへ。
しかし浮上するきっかけをつかむことはできず、1年で戦力外通告を受けます。
2019年、国内独立リーグでプレーを続けていると、海外のスカウトの目にとまります。
メジャーリーグ、ロサンゼルス・ドジャース傘下のチーム(マイナリーグ)と契約し、アメリカに渡ります。
【北方悠誠さん】
「アメリカでは、まずは野球を楽しんでもらうことが一番なんで。その中で技術的には伸びていくことがある。チームのコーチはおじいちゃんだったんですけど、聞いたら教えてくれたり、修正するところがあったりしたら教えてくれるという感じで。そう教えたいなと思っています」
メジャーリーグへの道は険しく、帰国後は国内の独立リーグでプレー。
去年10月に現役引退を発表しました。
故郷の佐賀に戻ってきたのは今年1月。
現在は佐賀市に本社を置く井手解体の社員です。
普段は教える側の北方さんもこの時は教わる側。
この日は重機に乗っての作業です。
【北方悠誠さん】
「ハンドルがあって、縦に動いたり開いたり、旋回をしたりとか。同時に動かさないといけないので、難しかったです。建築業の仕事は詳しくなかったんで。まずは聞いて覚えてそこからスタートです」
【井手解体 井手隆彦社長】
「佐賀のために戻ってきてくれて感謝しています。彼なりに一生懸命やっていますね。野球を通じてスポーツを通じて社会貢献できる力があるはずなんで、それをサポートしてこの町を元気にできれば」
プロ野球での1軍登板、メジャーリーグでの登板。
あと1歩のところで夢をつかむことができなかった北方さん。
故郷で歩み出した今、夢の続きがあります。
【北方悠誠さん】
「後悔をしてほしくない。僕は後悔してずっと続けてきた側の人間なんで。長い間野球を続けられるような選手が生まれてほしい。メジャーリーガーを佐賀県から出せる手助けができたら良いなと」
【去年現役を引退 北方悠誠さん】
「人生変わったんで、正直。甲子園に行ったことによって。これからは今まで育った佐賀県で少しでも野球を通じて青少年育成に少しでも力になれたらなと」
「マウンドの北方、第1球を投げました!初球152キロ!」
【北方悠誠さん】
「ワクワクしていて。バーンって投げたら真ん中いって。152が出ました。球場が地響きみたいに『うぉ~』ってどんどん上がってきて。その歓声は覚えています。鳥肌が立つくらい」
唐津市出身の北方悠誠さん(29)
2011年に唐津商業のエースとして夏の甲子園に出場しました。
高校卒業後は150キロを超える剛速球を武器に、国内のプロ野球や独立リーグ、アメリカのマイナーリーグでプレー。
去年10月に現役を引退しました。
【北方悠誠さん】
「同じ目線で話せるように、時には厳しく、基本的には優しく」
現在は佐賀市の軟式野球教室「DKCベースボールスクール」で後進の育成に努めています。
【スクールに通う小学生】
「遠くに投げる投げ方とかを教えてもらいました。できたらほめてくれる」
【スクールに通う小学生】
「体が教えてもらったことを覚えて、もっと上手になれるのがうれしい」
指導は小学生や中学生を対象に週に4回。
身振り手振り、時には実演を交えます。
現役引退から約1年が経った今も速球は…。球速は143キロ。
昨シーズンのプロ野球選手の平均球速に迫る速さです。
北方さんは指導をする上で大切にしていることがあります。
【北方悠誠さん】
「長所はどんどん伸ばしていって、短所を普通にできたら良い選手になると思う」
「長所を伸ばす」
これは自身の経験が影響しています。
横浜ベイスターズ(当時)からドラフト1位で指名され、プロ野球選手としての道を歩み始めた北方さん。しかし…。
【北方悠誠さん】
「プロのバッターは本当にレベルが高かったし、打たれたら自分で整理できなくなって」
課題だったのがコントロール。
克服できず、苦しむ日々が続きました。その時受けた指導は。
【北方悠誠さん】
「もう球速を捨ててコントロール。コントロールが良くなったら球速も出ると。『違うかな』とは思ったんですけど、調子が悪かったんで言うことを聞くしかないじゃないですか」
1軍の試合への出場が叶わぬまま、プロ4年目の2015年、福岡ソフトバンクホークスへ。
しかし浮上するきっかけをつかむことはできず、1年で戦力外通告を受けます。
2019年、国内独立リーグでプレーを続けていると、海外のスカウトの目にとまります。
メジャーリーグ、ロサンゼルス・ドジャース傘下のチーム(マイナリーグ)と契約し、アメリカに渡ります。
【北方悠誠さん】
「アメリカでは、まずは野球を楽しんでもらうことが一番なんで。その中で技術的には伸びていくことがある。チームのコーチはおじいちゃんだったんですけど、聞いたら教えてくれたり、修正するところがあったりしたら教えてくれるという感じで。そう教えたいなと思っています」
メジャーリーグへの道は険しく、帰国後は国内の独立リーグでプレー。
去年10月に現役引退を発表しました。
故郷の佐賀に戻ってきたのは今年1月。
現在は佐賀市に本社を置く井手解体の社員です。
普段は教える側の北方さんもこの時は教わる側。
この日は重機に乗っての作業です。
【北方悠誠さん】
「ハンドルがあって、縦に動いたり開いたり、旋回をしたりとか。同時に動かさないといけないので、難しかったです。建築業の仕事は詳しくなかったんで。まずは聞いて覚えてそこからスタートです」
【井手解体 井手隆彦社長】
「佐賀のために戻ってきてくれて感謝しています。彼なりに一生懸命やっていますね。野球を通じてスポーツを通じて社会貢献できる力があるはずなんで、それをサポートしてこの町を元気にできれば」
プロ野球での1軍登板、メジャーリーグでの登板。
あと1歩のところで夢をつかむことができなかった北方さん。
故郷で歩み出した今、夢の続きがあります。
【北方悠誠さん】
「後悔をしてほしくない。僕は後悔してずっと続けてきた側の人間なんで。長い間野球を続けられるような選手が生まれてほしい。メジャーリーガーを佐賀県から出せる手助けができたら良いなと」
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