2023/09/22 (金) 18:11

西九州新幹線の開業から23日で1年です。開業の影響などに関する九州経済調査協会の調査では沿線の武雄や嬉野と並行在来線の区間にある鹿島などで地域差が浮き彫りとなりました。

調査は、今年7月から8月にかけ佐賀・長崎・福岡県の企業に西九州新幹線の影響などをアンケートで尋ねたもので、445社から回答がありました。
このうち武雄市・嬉野市では開業の影響が「プラス」と回答した企業が全体の半数50％、「マイナス」は7％でした。
主に観光業や建設業などで効果があったとみられています。
長崎市など長崎県の沿線地域周辺では「プラス」が29％で武雄や嬉野を下回っています。

一方、鹿島市など武雄・嬉野を除く杵藤地区では50％が「マイナス」と回答し地域差が浮き彫りとなりました。
全体では「影響はない」が8割を超え最も多い回答となっています。
また、九州経済調査協会は宿泊施設や駅周辺の整備といった設備投資などによる佐賀・長崎の経済波及効果について、2県合わせて約1736億5千万円と推計しています。