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「おもしろいと思える瞬間を増やす!」障害者支援施設GENIUS代表 西村史彦さん【佐賀県】
2023/10/16 (月) 18:19

今回は県内で奮闘する人をクローズアップする「佐賀人十色」。
16日は障害者支援施設で“アーティスト”を育てる佐賀市の男性です。
障害者が持つ個性や才能を自由に表現できる環境を作り、もっと社会で輝けるようにすること、活動の原点は自信の経験や息子の存在でした。
「おもしろいと思える瞬間を増やす!」
【西村史彦さん】
「へこんでいる所があればその分だけ突き抜けている所もあるもんだよなって」
佐賀市鬼丸町にある障害者支援施設。
障害がある人に働く場所と機会を提供しています。
その名も「GENIUS(ジーニアス)」。
一般的には「天才」という意味ですが、ここでは「突き抜けた才能」という意味で使っています。
「がんばれがんばれ」「大人っぽいじゃん。かわいいかわいい」
代表の西村史彦さん37歳。
いまから4年前にこの事業を立ち上げました。
【西村史彦さん】
「僕自身今思うと起業っていう選択しかできなかったと思う」
昔から絵を描くことが好きだったという西村さん。
芸術科のある大学に進学しましたが講義に行かなくなり中退しました。その後、海外で暮らしたり営業の仕事をしたりしましたが、どことなく感じていたのが“生きづらさ”。
「フラフラしていた」と当時を振り返ります。
【西村史彦さん】
「表現っていうところにこだわって生きてきた自分がいよいよ社会の中で何かその当てはまるというのが無理になったというか」
そんなとき、転機になったのが長男・聡佑くん10歳の存在でした。
生まれつき両足に障害があり歩行が不自由ですが、ものづくりが大好きで独自の感性を持っているそうです。
【西村史彦さん】
「人間って表裏一体だよなと思うようになって。へこんでいる所があればその分だけ突き抜けている所もあるもんだよなって思うようになったんですよね」
息子の存在はかつて“生きづらさ”を感じていた自分と重なるものでもありました。
そして西村さんは、障害者の生きづらさはいわゆるハンデではなくその人が置かれている環境とのミスマッチングだと考えるようになります。
【西村史彦さん】
「例えばその人の特性が環境の中ですごくよくマッチングをしていた場合は才能になりうると思う」
こうして立ち上げたジーニアス。日々20人ほどが利用しています。
ジーニアスでは利用者のことを「アーティスト」と呼んでいるそうです。
【男性】
「タブレットでスクリーンショット撮りながら。多角的に見ながら」
Q.ジーニアス楽しい?
【男性】
「今では整然としていて幸福です」
【女性】
「新しい発見ってこうやって絵にすると楽しいんです。自分と同じ気持ちになってくれる人増えるかなって思うとワクワクしてくるし。絵って一つの入口なんですよね」
普段は自由に絵を描いていますが依頼があったときにはオーダーに応じた作品も。こちらは宮崎県延岡市から依頼のあった作品で市の魅力を「再発見」するというテーマで描かれた作品です。
【西村史彦さん】
「そういうのも佐賀でできたらいいなと思いながらそういうものの潜入に行けたらいいなと思ってて・・・」
これまで障害者に対して事業を展開してきた西村さんですが、今後は対象を拡大し、サービスを一般化する方針です。
この日は京都で実施するイベントの打ち合わせを行っていました。
【西村史彦さん】
「障害福祉って領域でやって来たんですけど、生きづらさって障害のある方だけが感じるものではないと思っていて。今後は一般化に向けてサービスを構築していくことをやっている」
いま置かれている環境と自分の“特性”のミスマッチが引き起こす“生きづらさ”。
一方で、西村さんははみ出した“特性”をアートという分野で自由に表現できれば社会で輝き、自己成長できる。自分はそのきっかけを作りたいと話します。
【西村史彦さん】
「社会の中で誰かにとって、たとえおもしろいことがないような世の中かもしれない。それをなんかおもしろさに転換していけるようなスイッチ的な存在でありたいなと思っている」
16日は障害者支援施設で“アーティスト”を育てる佐賀市の男性です。
障害者が持つ個性や才能を自由に表現できる環境を作り、もっと社会で輝けるようにすること、活動の原点は自信の経験や息子の存在でした。
「おもしろいと思える瞬間を増やす!」
【西村史彦さん】
「へこんでいる所があればその分だけ突き抜けている所もあるもんだよなって」
佐賀市鬼丸町にある障害者支援施設。
障害がある人に働く場所と機会を提供しています。
その名も「GENIUS(ジーニアス)」。
一般的には「天才」という意味ですが、ここでは「突き抜けた才能」という意味で使っています。
「がんばれがんばれ」「大人っぽいじゃん。かわいいかわいい」
代表の西村史彦さん37歳。
いまから4年前にこの事業を立ち上げました。
【西村史彦さん】
「僕自身今思うと起業っていう選択しかできなかったと思う」
昔から絵を描くことが好きだったという西村さん。
芸術科のある大学に進学しましたが講義に行かなくなり中退しました。その後、海外で暮らしたり営業の仕事をしたりしましたが、どことなく感じていたのが“生きづらさ”。
「フラフラしていた」と当時を振り返ります。
【西村史彦さん】
「表現っていうところにこだわって生きてきた自分がいよいよ社会の中で何かその当てはまるというのが無理になったというか」
そんなとき、転機になったのが長男・聡佑くん10歳の存在でした。
生まれつき両足に障害があり歩行が不自由ですが、ものづくりが大好きで独自の感性を持っているそうです。
【西村史彦さん】
「人間って表裏一体だよなと思うようになって。へこんでいる所があればその分だけ突き抜けている所もあるもんだよなって思うようになったんですよね」
息子の存在はかつて“生きづらさ”を感じていた自分と重なるものでもありました。
そして西村さんは、障害者の生きづらさはいわゆるハンデではなくその人が置かれている環境とのミスマッチングだと考えるようになります。
【西村史彦さん】
「例えばその人の特性が環境の中ですごくよくマッチングをしていた場合は才能になりうると思う」
こうして立ち上げたジーニアス。日々20人ほどが利用しています。
ジーニアスでは利用者のことを「アーティスト」と呼んでいるそうです。
【男性】
「タブレットでスクリーンショット撮りながら。多角的に見ながら」
Q.ジーニアス楽しい?
【男性】
「今では整然としていて幸福です」
【女性】
「新しい発見ってこうやって絵にすると楽しいんです。自分と同じ気持ちになってくれる人増えるかなって思うとワクワクしてくるし。絵って一つの入口なんですよね」
普段は自由に絵を描いていますが依頼があったときにはオーダーに応じた作品も。こちらは宮崎県延岡市から依頼のあった作品で市の魅力を「再発見」するというテーマで描かれた作品です。
【西村史彦さん】
「そういうのも佐賀でできたらいいなと思いながらそういうものの潜入に行けたらいいなと思ってて・・・」
これまで障害者に対して事業を展開してきた西村さんですが、今後は対象を拡大し、サービスを一般化する方針です。
この日は京都で実施するイベントの打ち合わせを行っていました。
【西村史彦さん】
「障害福祉って領域でやって来たんですけど、生きづらさって障害のある方だけが感じるものではないと思っていて。今後は一般化に向けてサービスを構築していくことをやっている」
いま置かれている環境と自分の“特性”のミスマッチが引き起こす“生きづらさ”。
一方で、西村さんははみ出した“特性”をアートという分野で自由に表現できれば社会で輝き、自己成長できる。自分はそのきっかけを作りたいと話します。
【西村史彦さん】
「社会の中で誰かにとって、たとえおもしろいことがないような世の中かもしれない。それをなんかおもしろさに転換していけるようなスイッチ的な存在でありたいなと思っている」
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