佐賀のニュース
持ち家の比率は約67% 県内の住宅購入事情は 資材高騰・金利の変化も【佐賀県】
2024/06/27 (木) 18:40
シリーズでお伝えしているさがリサーチα。今回は「県内の住宅購入事情について」です。県内の住宅は一戸建て住宅が約7割で全国平均を大きく上回っているんですが購入者は減少傾向で変化が出てきています。背景になにがあるのか最新の住宅購入事情を取材しました。
【川浪さん】
「建てたい時がタイミングだと思って気合い入れて建てました」
佐賀市で新築住宅を購入した川浪さん一家。残るは内装工事だけ…7月の完成を前に見学に訪れていました。
夫婦と子ども2人の家族4人でアパートに暮らしていますが、姉妹のマイブームは「戦いごっこ」。子どもたちが思う存分に走り回れるよう戸建て住宅の購入を決めました。
【川浪さん】
「走りまわるんですよね子どもなので。それを注意する必要もなくなるのでそこが嬉しい」
【奥さん】
「ここに絵本をいっぱい置けるね」
理想を実現した”夢のマイホーム”を建てるため何度も打ち合わせを重ねました。
【川浪さん】
「リビングダイニング部分の天井を勾配天井にしたところですね。屋根に段差をつけて北の方から採光がありますので日中は電気いらないんじゃないかな。(家が)建つというのもそうですけど将来が楽しみですね」
土地の価格が全国で12番目に安い佐賀県。坪単価は14万5千円と1位の東京都と比べると27分の1。持ち家の比率は約67%で、このうち一戸建て住宅が7割と全国平均を大きく上回っています。
【全日本不動産協会佐賀県本部 村岡正美副本部長】
「土地が安いというのと、いまローンが簡単に組めますよね若い人でもそういう面で一戸建て住宅を希望される方が多いと思います」
週末にはハウスメーカーの住宅展示場や完成見学会に多くの人が訪れます。
【見学者】
「無垢の床材の家がいいなと思って、夫の希望で薪ストーブをいれたいなというのがあったので、何件か見に行かせてもらって」
Q.心配なことは?「(価格が)これ以上あがらないようにはやく建てたいなとは思っています」
人生で最も高い買い物と言われる”夢のマイホーム”。県内は人口減少が進む中でも核家族化により世帯の数は増えていて、見学会の客層も子育て世帯が中心だといいます。しかし、持ち家住宅の着工数は減少していて、昨年度は約1900戸。2年間で400戸も減っています。背景にあるのが2つの大きな壁です。
一つめの壁は土地の上の建物部分、いわゆる”上物”の価格上昇です。
【古川建築 古川陽一代表】
Q.住宅価格の変動は?「コロナ前から比べたらやっぱり2割くらい上がった印象ですね」
コロナ禍の外出の自粛などで世界的に輸入木材の需要が高まり、2倍を超える価格にまで高騰したウッドショック。ピークは過ぎましたが、5年前の1.5倍ほどで高止まりしています。
また、原油価格の高騰などでコンクリートの価格は2倍に…キッチンや風呂など水回りの設備は3割ほど値上がりしました。
【古川建築 古川陽一代表】
「メーカーから値上げの連絡がコロナ以降4回くらいあったと思います」
ひとつひとつの費用が積み重なり総額で大きな負担としてのしかかります。
二つめの壁は住宅購入に欠かせない”ローン”。
【ミサワホーム佐賀営業部 岩野洋平課長】
「実際建築価格も高騰してきてお借り入れできるかという心配も多くいらっしゃいます」
県内で住宅ローン契約者が多い佐賀銀行の場合、申し込み額は平均で約3500万円。物価上昇を受けコロナ禍前より約1割増加しました。新規の契約者の約9割が、低金利の一方で定期的に見直しのある「変動金利」を選択していますが、今年3月には日銀が金利の引き上げを発表していて、その影響が注目されています。
【佐賀銀行営業統括部 平野将太主任調査役】
「固定金利については市場金利に応じ弊行でも上げております。今後日本銀行の政策金利の変更によっては変動金利も上昇局面を迎える可能性はあると思います」
こうした状況に住宅メーカーは?
【古川建築 古川陽一代表】
「もともと断熱材工事を外注で頼んでいたんですけど、自社で断熱材を施工できるように機械をドイツから買って自分のところで施工して、品質は変えずにコストは削減できているのかなと思います」
価格や金利の上昇を受けてもコスト削減を工夫しながら叶える”夢のマイホーム”。一方でこうしたデータもあります。県内の空き家の数は2018年までの5年間に約7200棟増加。新しく建てられる住宅の数に迫る勢いで空き家が発生しています。
さらに、県内の65歳以上の高齢者の持ち家率は88%。空き家は増えていくと予想され活用や対策が課題です。ライフスタイルや社会情勢が変化する中、住まいの選択肢は県内でも広がりを見せています。
【全日本不動産協会佐賀県本部 村岡正美副本部長】
「自分の生活のパターンにあった選択をみなさんされているんじゃないかな。昔みたいに一軒家がいいという感じで1パターンや2パターンの時代じゃなくなってきてるんじゃないかなと思う」
【川浪さん】
「建てたい時がタイミングだと思って気合い入れて建てました」
佐賀市で新築住宅を購入した川浪さん一家。残るは内装工事だけ…7月の完成を前に見学に訪れていました。
夫婦と子ども2人の家族4人でアパートに暮らしていますが、姉妹のマイブームは「戦いごっこ」。子どもたちが思う存分に走り回れるよう戸建て住宅の購入を決めました。
【川浪さん】
「走りまわるんですよね子どもなので。それを注意する必要もなくなるのでそこが嬉しい」
【奥さん】
「ここに絵本をいっぱい置けるね」
理想を実現した”夢のマイホーム”を建てるため何度も打ち合わせを重ねました。
【川浪さん】
「リビングダイニング部分の天井を勾配天井にしたところですね。屋根に段差をつけて北の方から採光がありますので日中は電気いらないんじゃないかな。(家が)建つというのもそうですけど将来が楽しみですね」
土地の価格が全国で12番目に安い佐賀県。坪単価は14万5千円と1位の東京都と比べると27分の1。持ち家の比率は約67%で、このうち一戸建て住宅が7割と全国平均を大きく上回っています。
【全日本不動産協会佐賀県本部 村岡正美副本部長】
「土地が安いというのと、いまローンが簡単に組めますよね若い人でもそういう面で一戸建て住宅を希望される方が多いと思います」
週末にはハウスメーカーの住宅展示場や完成見学会に多くの人が訪れます。
【見学者】
「無垢の床材の家がいいなと思って、夫の希望で薪ストーブをいれたいなというのがあったので、何件か見に行かせてもらって」
Q.心配なことは?「(価格が)これ以上あがらないようにはやく建てたいなとは思っています」
人生で最も高い買い物と言われる”夢のマイホーム”。県内は人口減少が進む中でも核家族化により世帯の数は増えていて、見学会の客層も子育て世帯が中心だといいます。しかし、持ち家住宅の着工数は減少していて、昨年度は約1900戸。2年間で400戸も減っています。背景にあるのが2つの大きな壁です。
一つめの壁は土地の上の建物部分、いわゆる”上物”の価格上昇です。
【古川建築 古川陽一代表】
Q.住宅価格の変動は?「コロナ前から比べたらやっぱり2割くらい上がった印象ですね」
コロナ禍の外出の自粛などで世界的に輸入木材の需要が高まり、2倍を超える価格にまで高騰したウッドショック。ピークは過ぎましたが、5年前の1.5倍ほどで高止まりしています。
また、原油価格の高騰などでコンクリートの価格は2倍に…キッチンや風呂など水回りの設備は3割ほど値上がりしました。
【古川建築 古川陽一代表】
「メーカーから値上げの連絡がコロナ以降4回くらいあったと思います」
ひとつひとつの費用が積み重なり総額で大きな負担としてのしかかります。
二つめの壁は住宅購入に欠かせない”ローン”。
【ミサワホーム佐賀営業部 岩野洋平課長】
「実際建築価格も高騰してきてお借り入れできるかという心配も多くいらっしゃいます」
県内で住宅ローン契約者が多い佐賀銀行の場合、申し込み額は平均で約3500万円。物価上昇を受けコロナ禍前より約1割増加しました。新規の契約者の約9割が、低金利の一方で定期的に見直しのある「変動金利」を選択していますが、今年3月には日銀が金利の引き上げを発表していて、その影響が注目されています。
【佐賀銀行営業統括部 平野将太主任調査役】
「固定金利については市場金利に応じ弊行でも上げております。今後日本銀行の政策金利の変更によっては変動金利も上昇局面を迎える可能性はあると思います」
こうした状況に住宅メーカーは?
【古川建築 古川陽一代表】
「もともと断熱材工事を外注で頼んでいたんですけど、自社で断熱材を施工できるように機械をドイツから買って自分のところで施工して、品質は変えずにコストは削減できているのかなと思います」
価格や金利の上昇を受けてもコスト削減を工夫しながら叶える”夢のマイホーム”。一方でこうしたデータもあります。県内の空き家の数は2018年までの5年間に約7200棟増加。新しく建てられる住宅の数に迫る勢いで空き家が発生しています。
さらに、県内の65歳以上の高齢者の持ち家率は88%。空き家は増えていくと予想され活用や対策が課題です。ライフスタイルや社会情勢が変化する中、住まいの選択肢は県内でも広がりを見せています。
【全日本不動産協会佐賀県本部 村岡正美副本部長】
「自分の生活のパターンにあった選択をみなさんされているんじゃないかな。昔みたいに一軒家がいいという感じで1パターンや2パターンの時代じゃなくなってきてるんじゃないかなと思う」
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