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ひらまつ病院バスケットボール部 九州大会5連覇を達成 キーマンのセネガル人選手に密着【佐賀県】
2025/01/15 (水) 18:40
シリーズでお伝えしているかちスポ。今回は女子バスケットボールで九州大会5連覇を達成。小城市を拠点に活動するひらまつ病院バスケットボール部です。2月に熊本県で開かれる全国大会での初優勝を目指し、最後の調整を進めています。ゴール下を守るキーマンは西アフリカ・セネガルからの選手です。
2014年創部のひらまつ病院バスケットボール部。所属する選手は15人です。
【ひらまつ病院バスケットボール部 清水美希キャプテン】
「(チームで大切にしているのは)最後までルーズボールを諦めないだったりとか、泥臭いところをどれだけ頑張るか」
チームは12月、全日本社会人バスケットボール選手権の九州大会で優勝し、大会5連覇を達成。2月に熊本県で行われる全国大会への出場を決めました。
【清水キャプテン】
「(九州大会)5連覇っていうことをチームとして目標にあげていて、それが達成できたのは本当に嬉しかった」
チームを束ねるのは、2016年から指揮をとる中山唯ヘッドコーチです。チームの特長は。
【ひらまつ病院バスケットボール部 中山唯ヘッドコーチ】
「インサイドに大きい選手がいますので、インサイドを中心としたバスケットが基本のベースかなと思います」
ゴール下のエリア、いわゆるインサイドを守るのは、西アフリカのセネガル出身、ボクウム・マリアマ・ソーダ選手です(26)。
最大の武器は178cmの身長とジャンプ力を生かしたリバウンドです。
【ソーダさん】
「リバウンドが一番大事だなって自分の中で思っているので、リバウンドを取れるように意識して動いています」
外れたシュートを奪うリバウンド。攻守で試合の展開を大きく左右する重要なプレーです。
【ソーダさん】
「(自分は)負けず嫌いですよね。あまり負けたくない人なんで、一生懸命な人かなと思うんです」
ソーダさんは中学卒業までをセネガルで過ごし、2014年、宮崎県の延岡学園高校に入学しました。
【ソーダさん】
「宮崎の高校の監督にスカウトされて、それで日本に来たんです。行きたくない気持ちはありましたね。日本に来て家族も誰もいない状態で1人で過ごすのを考えていたら、やっぱり難しいなと思いながら、迷いました」
遠く離れた日本でのプレーを後押ししたのは家族でした。
【ソーダさん】
「お父さんとか家族と話して、『バスケが好きならチャンスじゃないの』みたいな感じの話が出てきたから、それで決まりました」
ソーダさんは、西九州大学への進学をきっかけに佐賀県へ。在学中、ひらまつ病院バスケットボール部に加入しました。卒業後の現在は、特別養護老人ホームで介護士を務めながらバスケットボールに取り組んでいます。
【ソーダさん】
「(バスケと仕事の両立は)大変ですね。でもサポートとかがあるから、バスケ部に入って良かったなって思います」
ソーダさんだけではなく、部員全員が仕事をしながら週に4日ほどバスケットボールで汗を流します。
ソーダさんはこの日、自宅から車で30分ほどかけて食材店を訪れました。
イスラム教徒のソーダさん。日本では食材を買うのも一苦労だといいます。
店で取り扱われている商品はイスラム教で食べることが許されている食材、「ハラルフード」です。
【ソーダさん】
「イスラム教なんで豚が食べたらいけないことなんで、結構こういうマトン(羊の肉)とか良く食べています。スーパーでは売っていないから、こういうハラルショップ(イスラム教で食べることが許されている食材を扱う店)で買ったりしています」
ソーダさんの趣味は料理。先程買ったマトンを使い、セネガルの郷土料理、「チェブヤップ」を作ります。
【ソーダさん】
「今からチェブヤップをつくります。すごく簡単ですぐ終わるご飯なので、一番良く作っているんです。週に多分3回くらい料理していますね。自分の母国をイメージしながら、たまに家族が『これを食べた』と(写真を送って)見せられるから、『私も作る』みたいな感じですぐ作ってしまいますね」
食事が終わると、イスラム教徒にとって欠かせない時間が始まります。
【ソーダさん】
「お祈りです。毎日1日に5回しなきゃいけないんです。(宗派によって回数に差あり)メッカ(イスラム教の聖地)っていうお祈りする場所があるんだけど、自分のここの家はこのこっち側になります。(勤務の日は)休憩の時間がお祈りの時間にちょうどいいので、その時にしています」
来日11年目となるソーダさんが今でも大変だというのが断食です。
【ソーダさん】
「断食をしながら練習とか仕事をしないといけない」
断食は年に1度、約1カ月の間“日中の食事”を絶ちます。
【ソーダさん】
「セネガルだったら仕事もご飯食べる時間(日没後)までに早めに上がったり、練習も休んだりもできる」
文化の違いを乗り越えながらも描くソーダさんの夢は。
【ソーダさん】
「(バスケットボールで)日本一になることをまず達成したいのと、ひらまつ病院で仕事をさせてもらった介護士として、自分の国とかでもそういう機会があるというのを(これから介護の仕事が増えてくる)教えられたらいいかなと」
チームはこれまで全日本社会人バスケットボール選手権ではベスト4が3回。頂点を目前にしながら涙を飲んできました。
【中山監督】
「ボールに食らいつくっていうところを最後仕上げて強化していきたいなと思います」
【清水キャプテン】
「絶対日本一になるっていうのをチーム全員が心に決めた状態で練習に挑むことが大切。質の高い練習をしていく」
【ソーダさん】
「自分の仕事、やるべきことをコートの中で楽しくできたら良いと思っている」
全日本社会人選手権大会は、2月8日から熊本県で開催されます。悲願の日本一をぜひ達成してもらいたいですね。
2014年創部のひらまつ病院バスケットボール部。所属する選手は15人です。
【ひらまつ病院バスケットボール部 清水美希キャプテン】
「(チームで大切にしているのは)最後までルーズボールを諦めないだったりとか、泥臭いところをどれだけ頑張るか」
チームは12月、全日本社会人バスケットボール選手権の九州大会で優勝し、大会5連覇を達成。2月に熊本県で行われる全国大会への出場を決めました。
【清水キャプテン】
「(九州大会)5連覇っていうことをチームとして目標にあげていて、それが達成できたのは本当に嬉しかった」
チームを束ねるのは、2016年から指揮をとる中山唯ヘッドコーチです。チームの特長は。
【ひらまつ病院バスケットボール部 中山唯ヘッドコーチ】
「インサイドに大きい選手がいますので、インサイドを中心としたバスケットが基本のベースかなと思います」
ゴール下のエリア、いわゆるインサイドを守るのは、西アフリカのセネガル出身、ボクウム・マリアマ・ソーダ選手です(26)。
最大の武器は178cmの身長とジャンプ力を生かしたリバウンドです。
【ソーダさん】
「リバウンドが一番大事だなって自分の中で思っているので、リバウンドを取れるように意識して動いています」
外れたシュートを奪うリバウンド。攻守で試合の展開を大きく左右する重要なプレーです。
【ソーダさん】
「(自分は)負けず嫌いですよね。あまり負けたくない人なんで、一生懸命な人かなと思うんです」
ソーダさんは中学卒業までをセネガルで過ごし、2014年、宮崎県の延岡学園高校に入学しました。
【ソーダさん】
「宮崎の高校の監督にスカウトされて、それで日本に来たんです。行きたくない気持ちはありましたね。日本に来て家族も誰もいない状態で1人で過ごすのを考えていたら、やっぱり難しいなと思いながら、迷いました」
遠く離れた日本でのプレーを後押ししたのは家族でした。
【ソーダさん】
「お父さんとか家族と話して、『バスケが好きならチャンスじゃないの』みたいな感じの話が出てきたから、それで決まりました」
ソーダさんは、西九州大学への進学をきっかけに佐賀県へ。在学中、ひらまつ病院バスケットボール部に加入しました。卒業後の現在は、特別養護老人ホームで介護士を務めながらバスケットボールに取り組んでいます。
【ソーダさん】
「(バスケと仕事の両立は)大変ですね。でもサポートとかがあるから、バスケ部に入って良かったなって思います」
ソーダさんだけではなく、部員全員が仕事をしながら週に4日ほどバスケットボールで汗を流します。
ソーダさんはこの日、自宅から車で30分ほどかけて食材店を訪れました。
イスラム教徒のソーダさん。日本では食材を買うのも一苦労だといいます。
店で取り扱われている商品はイスラム教で食べることが許されている食材、「ハラルフード」です。
【ソーダさん】
「イスラム教なんで豚が食べたらいけないことなんで、結構こういうマトン(羊の肉)とか良く食べています。スーパーでは売っていないから、こういうハラルショップ(イスラム教で食べることが許されている食材を扱う店)で買ったりしています」
ソーダさんの趣味は料理。先程買ったマトンを使い、セネガルの郷土料理、「チェブヤップ」を作ります。
【ソーダさん】
「今からチェブヤップをつくります。すごく簡単ですぐ終わるご飯なので、一番良く作っているんです。週に多分3回くらい料理していますね。自分の母国をイメージしながら、たまに家族が『これを食べた』と(写真を送って)見せられるから、『私も作る』みたいな感じですぐ作ってしまいますね」
食事が終わると、イスラム教徒にとって欠かせない時間が始まります。
【ソーダさん】
「お祈りです。毎日1日に5回しなきゃいけないんです。(宗派によって回数に差あり)メッカ(イスラム教の聖地)っていうお祈りする場所があるんだけど、自分のここの家はこのこっち側になります。(勤務の日は)休憩の時間がお祈りの時間にちょうどいいので、その時にしています」
来日11年目となるソーダさんが今でも大変だというのが断食です。
【ソーダさん】
「断食をしながら練習とか仕事をしないといけない」
断食は年に1度、約1カ月の間“日中の食事”を絶ちます。
【ソーダさん】
「セネガルだったら仕事もご飯食べる時間(日没後)までに早めに上がったり、練習も休んだりもできる」
文化の違いを乗り越えながらも描くソーダさんの夢は。
【ソーダさん】
「(バスケットボールで)日本一になることをまず達成したいのと、ひらまつ病院で仕事をさせてもらった介護士として、自分の国とかでもそういう機会があるというのを(これから介護の仕事が増えてくる)教えられたらいいかなと」
チームはこれまで全日本社会人バスケットボール選手権ではベスト4が3回。頂点を目前にしながら涙を飲んできました。
【中山監督】
「ボールに食らいつくっていうところを最後仕上げて強化していきたいなと思います」
【清水キャプテン】
「絶対日本一になるっていうのをチーム全員が心に決めた状態で練習に挑むことが大切。質の高い練習をしていく」
【ソーダさん】
「自分の仕事、やるべきことをコートの中で楽しくできたら良いと思っている」
全日本社会人選手権大会は、2月8日から熊本県で開催されます。悲願の日本一をぜひ達成してもらいたいですね。
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