佐賀のニュース
「日本全国の山林問題の解決したい」森林整備に取り組む エンジニア・三坂隆太さん【佐賀県】
2025/03/03 (月) 18:21
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佐賀で奮闘する人を紹介する「佐賀人十色」。佐賀市三瀬村の「どんぐり村」でかつて子どもたちの遊び場だった森の整備にひとりでボランティアで取り組むエンジニアの男性です。荒れる山林を少しでもなくそうと将来的に事業化も視野にいれ、一歩ずつ歩みを進めます。
【三坂隆太さん】
「最終的には日本全国の山林問題の解決っていうところなので、まずは1個の成功事例をこの佐賀でちょっと作れたらなって」
佐賀市三瀬村のどんぐり村で森の整備のボランティア活動に精を出す三坂隆太さん30歳。
この日は伸びた邪魔な枝を切る枝打ちなどの手入れを職員と行います。
【三坂さん】
「これもいっちゃっていいですか?」
「いっちゃってよかですよー」
【どんぐり村 貞包稔さん】
「普段はもう三坂さん1人なんですよ、ほとんど1人です。封鎖されてもう10何年は経ってると思うんですよね、ここまできれいにされていることは私たちもとても嬉しい」
【三坂隆太さん】
「どんぐり村も社会人になってからも定期的に伺ってたんですけど伺うたびに縮小が目についてこのままなくなっちゃうんじゃないのかなっていうのが怖くて」
かつては遊具やアスレチックで遊ぶ子どもたちでにぎわったこの場所ですが、三坂さんが活動を始めた去年の夏ごろは手つかずの状態だったそうです。
【三坂隆太さん】
「うっそうとしてて怖いなと思うような場所だったので、少しずつこうやって安心できるスペースを切り開いていくっていう。冬の午後ですかね、3・4時間くらい確かかけてすべり台の上の土を全部撤去したっていう、努力の結晶みたいな感じですね」
活動のきっかけは海外の山に挑戦していた学生時代、日本の自然の豊かさをうらやむ声を耳にしたことでした。
【三坂隆太さん】
「世界の方が羨む日本の自然っていうのがあるんだけれども、日本国内で見たら放置されてる場所が非常に多い。日本人としてどうにかしないといけないんじゃないかな?っていう」
【三坂隆太さん】
「こんだけがっしりしてるとかちょっと珍しいというか、嬉しい発見って感じですね。景観とか楽しんでもらえる場所になったらいいなっていう」
約1時間の整備活動を終えて森から出ると、入り口には朝はなかったウッドデッキが。
【どんぐり村 高崎知洋園長】
「子どもたちが火を起こす機会がありませんので、そういうような体験を自然の中でしていただこうと」
三坂さんの熱意にほだされ、どんぐり村のスタッフの意識に変化も。
【どんぐり村 高崎知洋園長】
「もう目がですね輝いていて、もうとても本気度が伝わってきて。何もできてはいないんですね三坂さんが本当1人で後片付けとか色々やってもらってますので申し訳なく思っているんですけどそこで一緒に今後は活動していけたらいいなっていう風には思っております」
【どんぐり村 貞包稔さん】
「とても楽しく遊ばせていただきましたっていう風な声聞くと、何とか一部だけでもまたご案内をしたいなという思いがやっぱりありますよね」
【三坂隆太さん】
「エンジニアと違ってこう屋外でやっぱ働く自然の中でなんか働く人の喜びってやっぱあるんだなってここに来てよく感じますね」
【三坂隆太さん】
「シャワーだけちょっと浴びてリラックスできる環境整えていつも仕事はやってます」
エンジニア・三坂さんのオフィスは佐賀市の自宅の一室。
福岡市で生まれ育ち、佐賀大学理工学部を卒業した三坂さんは、佐賀市のIT企業、木村情報技術に入社しますが、去年5月末に退職。
その後はフリーランスで仕事を請け負っています。
【三坂隆太さん】
「会員制レストランの予約サイトを作ってます、自由な時間の配分が自分で決められるようになったっていうのが一番会社員時代から変わったメリット」
会社員時代にひとりで始めた竹林を整備するボランティア活動の経験がこの道を選ぶきっかけでした。
【三坂隆太さん】
「こんだけ労力をかけても一個の竹林を改善できないっていうところで、ビジネスとしてやらないと解決できないなっていうところでの挫折」
先の見えないボランティア活動に限界を感じた三坂さん。
退職後すぐに始めたどんぐり村での森の整備も活動の事業化を将来的に見すえてのことです。
【三坂隆太さん】
「森林に携わる仕事がしたいっていう明確な目的を持った時期でのどんぐり村の整備っていうタイミングだったので、退職は覚悟の現れみたいなところがあるかなと」
「三坂と申しますよろしくお願いします」
県の関係団体が起業家などを支援する約半年間のプログラムに去年10月選ばれた三坂さん。
この日はプログラムの他の参加者が見守る中、革新的で短期の成長を目指すスタートアップ企業へ投資や助言を行う専門家に自らのアイデアを発表します。
「アナログな取り組みってお金も時間もかかってしまうなっていう難しさを感じております」
山林を持っている地主と民間の林業会社をウェブ上で引き合わせるマッチングサービスのアイデアを発表した三坂さん。
マッチングサービスを通じて荒れる山林を少しでも少なくしたい。
3月19日の最後のプレゼンに向けて気持ちを高めます。
【三坂隆太さん】
「デジタルサービス起点にアナログな取り組みも途中挟んだりとかですね、両立というか相乗効果みたいなのは狙えるかなと思ってます」
【三坂隆太さん】
「日本選手権に初めて出た人の中で1位の成績取った人がもらえるルーキーオブザイヤー」
かつて勤務していた木村情報技術ではバルーン部の選手としても活躍していた三坂さん。
忙しい日々を送る中、上空で風を感じる時間を今でも大切にしています。
【三坂隆太さん】
「すごいリフレッシュできますね、今日とか特に天山に雪が積もったりしてるので、またいつもと違った景色楽しめそうで楽しみにしてます」
空の上からながめる景色が三坂さんの活動をいつも後押ししてくれます。
【三坂隆太さん】
「魅力のある場所にしていきたいなっていうそう思えるだけのすごい綺麗な自然がやっぱ広がってるなっては思いました」
【三坂隆太さん】
「最終的には日本全国の山林問題の解決っていうところなので、まずは1個の成功事例をこの佐賀でちょっと作れたらなって」
佐賀市三瀬村のどんぐり村で森の整備のボランティア活動に精を出す三坂隆太さん30歳。
この日は伸びた邪魔な枝を切る枝打ちなどの手入れを職員と行います。
【三坂さん】
「これもいっちゃっていいですか?」
「いっちゃってよかですよー」
【どんぐり村 貞包稔さん】
「普段はもう三坂さん1人なんですよ、ほとんど1人です。封鎖されてもう10何年は経ってると思うんですよね、ここまできれいにされていることは私たちもとても嬉しい」
【三坂隆太さん】
「どんぐり村も社会人になってからも定期的に伺ってたんですけど伺うたびに縮小が目についてこのままなくなっちゃうんじゃないのかなっていうのが怖くて」
かつては遊具やアスレチックで遊ぶ子どもたちでにぎわったこの場所ですが、三坂さんが活動を始めた去年の夏ごろは手つかずの状態だったそうです。
【三坂隆太さん】
「うっそうとしてて怖いなと思うような場所だったので、少しずつこうやって安心できるスペースを切り開いていくっていう。冬の午後ですかね、3・4時間くらい確かかけてすべり台の上の土を全部撤去したっていう、努力の結晶みたいな感じですね」
活動のきっかけは海外の山に挑戦していた学生時代、日本の自然の豊かさをうらやむ声を耳にしたことでした。
【三坂隆太さん】
「世界の方が羨む日本の自然っていうのがあるんだけれども、日本国内で見たら放置されてる場所が非常に多い。日本人としてどうにかしないといけないんじゃないかな?っていう」
【三坂隆太さん】
「こんだけがっしりしてるとかちょっと珍しいというか、嬉しい発見って感じですね。景観とか楽しんでもらえる場所になったらいいなっていう」
約1時間の整備活動を終えて森から出ると、入り口には朝はなかったウッドデッキが。
【どんぐり村 高崎知洋園長】
「子どもたちが火を起こす機会がありませんので、そういうような体験を自然の中でしていただこうと」
三坂さんの熱意にほだされ、どんぐり村のスタッフの意識に変化も。
【どんぐり村 高崎知洋園長】
「もう目がですね輝いていて、もうとても本気度が伝わってきて。何もできてはいないんですね三坂さんが本当1人で後片付けとか色々やってもらってますので申し訳なく思っているんですけどそこで一緒に今後は活動していけたらいいなっていう風には思っております」
【どんぐり村 貞包稔さん】
「とても楽しく遊ばせていただきましたっていう風な声聞くと、何とか一部だけでもまたご案内をしたいなという思いがやっぱりありますよね」
【三坂隆太さん】
「エンジニアと違ってこう屋外でやっぱ働く自然の中でなんか働く人の喜びってやっぱあるんだなってここに来てよく感じますね」
【三坂隆太さん】
「シャワーだけちょっと浴びてリラックスできる環境整えていつも仕事はやってます」
エンジニア・三坂さんのオフィスは佐賀市の自宅の一室。
福岡市で生まれ育ち、佐賀大学理工学部を卒業した三坂さんは、佐賀市のIT企業、木村情報技術に入社しますが、去年5月末に退職。
その後はフリーランスで仕事を請け負っています。
【三坂隆太さん】
「会員制レストランの予約サイトを作ってます、自由な時間の配分が自分で決められるようになったっていうのが一番会社員時代から変わったメリット」
会社員時代にひとりで始めた竹林を整備するボランティア活動の経験がこの道を選ぶきっかけでした。
【三坂隆太さん】
「こんだけ労力をかけても一個の竹林を改善できないっていうところで、ビジネスとしてやらないと解決できないなっていうところでの挫折」
先の見えないボランティア活動に限界を感じた三坂さん。
退職後すぐに始めたどんぐり村での森の整備も活動の事業化を将来的に見すえてのことです。
【三坂隆太さん】
「森林に携わる仕事がしたいっていう明確な目的を持った時期でのどんぐり村の整備っていうタイミングだったので、退職は覚悟の現れみたいなところがあるかなと」
「三坂と申しますよろしくお願いします」
県の関係団体が起業家などを支援する約半年間のプログラムに去年10月選ばれた三坂さん。
この日はプログラムの他の参加者が見守る中、革新的で短期の成長を目指すスタートアップ企業へ投資や助言を行う専門家に自らのアイデアを発表します。
「アナログな取り組みってお金も時間もかかってしまうなっていう難しさを感じております」
山林を持っている地主と民間の林業会社をウェブ上で引き合わせるマッチングサービスのアイデアを発表した三坂さん。
マッチングサービスを通じて荒れる山林を少しでも少なくしたい。
3月19日の最後のプレゼンに向けて気持ちを高めます。
【三坂隆太さん】
「デジタルサービス起点にアナログな取り組みも途中挟んだりとかですね、両立というか相乗効果みたいなのは狙えるかなと思ってます」
【三坂隆太さん】
「日本選手権に初めて出た人の中で1位の成績取った人がもらえるルーキーオブザイヤー」
かつて勤務していた木村情報技術ではバルーン部の選手としても活躍していた三坂さん。
忙しい日々を送る中、上空で風を感じる時間を今でも大切にしています。
【三坂隆太さん】
「すごいリフレッシュできますね、今日とか特に天山に雪が積もったりしてるので、またいつもと違った景色楽しめそうで楽しみにしてます」
空の上からながめる景色が三坂さんの活動をいつも後押ししてくれます。
【三坂隆太さん】
「魅力のある場所にしていきたいなっていうそう思えるだけのすごい綺麗な自然がやっぱ広がってるなっては思いました」
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