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特許も取得“捨てられるタイヤ”が電池に 5年後に工場での量産体制目指す【佐賀県】
2025/03/20 (木) 16:28

意外なものが原料に。廃棄されるはずのある物に着目した電池が開発されました。特許も取得したというこの技術を独学で開発したみやき町の男性を紹介します。
電池をつないだ回路にスイッチを入れると電気が流れて、ライトが点灯。ごく普通の光景ですが珍しいのは、この電池。何だかレトルト食品にも見えるパウチ状のこの電池、なんと原料には廃棄されるはずだったタイヤが使われているといいます。
【株式会社ルネシス山崎貞充代表】「電池の原料たちっていうのは日本国内ではなくて海外に依存してしまってて、特に負極材となっているものは中国が90%くらいかな。タイヤ電池は身の回りのものから使えるというのが最大の魅力ですね」
タイヤと電池、一見なんの繋がりもないこの2つを結びつけたのはほんの少しのひらめきからでした。
山崎貞充さん60歳。みやき町に設けた事務所で研究を続けています。この日は、廃タイヤを加熱して分解した粉から電池の形に仕上げる作業です。
【株式会社ルネシス山崎貞充代表】「マイナス極の材料。30ミクロンくらい。5から30ミクロンくらいのサイズ」
機械で水やその他の原料と混ぜ合わせてペースト状に。その後、ペーストをアルミのロールに塗り、乾かして定着させます。そのロールから、電池に使う大きさにカットしてシート状に。電池のプラス極とマイナス極にあたるシートを交互に重ね合わせ・・・これをパウチすると電池の形になります。このパウチの中に、結露を防ぐ特殊な環境で電解液を入れて封をすることで、電池が完成!ではなく、ここから充電と放電をおよそ2~3週間繰り返して電池を”育てる”ことで、ようやくタイヤ電池が完成するということです。
【株式会社ルネシス山崎貞充代表】「重しをつけて、初回だけ1回目、2回目くらいまではガスが出るのでね。そいつを重しをつけながらやっていく。ここで育てていくところ。養殖所、電池の」
小城市出身でリサイクルや分解について学んだきたという山崎さん。タイヤ電池の開発を始めるきっかけとなったのは、今から16年前、岐阜県で廃棄物を熱で分解するプロジェクトに携わっていたときのこと。採算が見合わず断念したもののその廃棄物に注目したといいます。
【株式会社ルネシス山崎貞充代表】「材料たちの中に入っている余分なもの、特にタイヤの場合硫黄がたくさん入っているので外していく中で、これは逆に使えるかも分からないなというひらめきが出てきたような感じです」
国内で年間およそ100万トンが廃棄されるというタイヤに可能性を感じた山崎さん。2012年に佐賀に戻ると、自宅のガレージで実験を開始。電池についての知識はなかったためなんと独学で研究を進め、翌年には、廃タイヤからプラスの電極の材料を作り出すことに成功しました。
【株式会社ルネシス山崎貞充代表】「これが世界の18カ国に特許登録されている。電池の製造方法というものになりますね」開発は順調かに見えましたがこの後、これが電池として働くようになるまでにかかった年月は…
【株式会社ルネシス山崎貞充代表】「15年です、15年」こうして出来上がった世界初というタイヤ電池。現在は1つの電池で1W(ワット)の電気を放電できるタイヤ電池ですが、山崎さんは性能向上のため今も実験と研究を続けています。
来月には太陽光エネルギーをタイヤ電池に蓄え夜に街灯をともす実験を行う予定で、5年後には工場での量産体制を目指しています。
【株式会社ルネシス山崎貞充代表】「エネルギーフリーな社会になす、ということが1つのテーマになっていて住宅で電気代を払わんで済むような電池を作る。エネルギーは降り注いでいるからそれを電気に変えて、単純に安いコストで電池を作ってそれをどなたも使うことができるような社会に使える、そういう役割になる電池を作り上げる」
※山崎さんの崎はたつざき
電池をつないだ回路にスイッチを入れると電気が流れて、ライトが点灯。ごく普通の光景ですが珍しいのは、この電池。何だかレトルト食品にも見えるパウチ状のこの電池、なんと原料には廃棄されるはずだったタイヤが使われているといいます。
【株式会社ルネシス山崎貞充代表】「電池の原料たちっていうのは日本国内ではなくて海外に依存してしまってて、特に負極材となっているものは中国が90%くらいかな。タイヤ電池は身の回りのものから使えるというのが最大の魅力ですね」
タイヤと電池、一見なんの繋がりもないこの2つを結びつけたのはほんの少しのひらめきからでした。
山崎貞充さん60歳。みやき町に設けた事務所で研究を続けています。この日は、廃タイヤを加熱して分解した粉から電池の形に仕上げる作業です。
【株式会社ルネシス山崎貞充代表】「マイナス極の材料。30ミクロンくらい。5から30ミクロンくらいのサイズ」
機械で水やその他の原料と混ぜ合わせてペースト状に。その後、ペーストをアルミのロールに塗り、乾かして定着させます。そのロールから、電池に使う大きさにカットしてシート状に。電池のプラス極とマイナス極にあたるシートを交互に重ね合わせ・・・これをパウチすると電池の形になります。このパウチの中に、結露を防ぐ特殊な環境で電解液を入れて封をすることで、電池が完成!ではなく、ここから充電と放電をおよそ2~3週間繰り返して電池を”育てる”ことで、ようやくタイヤ電池が完成するということです。
【株式会社ルネシス山崎貞充代表】「重しをつけて、初回だけ1回目、2回目くらいまではガスが出るのでね。そいつを重しをつけながらやっていく。ここで育てていくところ。養殖所、電池の」
小城市出身でリサイクルや分解について学んだきたという山崎さん。タイヤ電池の開発を始めるきっかけとなったのは、今から16年前、岐阜県で廃棄物を熱で分解するプロジェクトに携わっていたときのこと。採算が見合わず断念したもののその廃棄物に注目したといいます。
【株式会社ルネシス山崎貞充代表】「材料たちの中に入っている余分なもの、特にタイヤの場合硫黄がたくさん入っているので外していく中で、これは逆に使えるかも分からないなというひらめきが出てきたような感じです」
国内で年間およそ100万トンが廃棄されるというタイヤに可能性を感じた山崎さん。2012年に佐賀に戻ると、自宅のガレージで実験を開始。電池についての知識はなかったためなんと独学で研究を進め、翌年には、廃タイヤからプラスの電極の材料を作り出すことに成功しました。
【株式会社ルネシス山崎貞充代表】「これが世界の18カ国に特許登録されている。電池の製造方法というものになりますね」開発は順調かに見えましたがこの後、これが電池として働くようになるまでにかかった年月は…
【株式会社ルネシス山崎貞充代表】「15年です、15年」こうして出来上がった世界初というタイヤ電池。現在は1つの電池で1W(ワット)の電気を放電できるタイヤ電池ですが、山崎さんは性能向上のため今も実験と研究を続けています。
来月には太陽光エネルギーをタイヤ電池に蓄え夜に街灯をともす実験を行う予定で、5年後には工場での量産体制を目指しています。
【株式会社ルネシス山崎貞充代表】「エネルギーフリーな社会になす、ということが1つのテーマになっていて住宅で電気代を払わんで済むような電池を作る。エネルギーは降り注いでいるからそれを電気に変えて、単純に安いコストで電池を作ってそれをどなたも使うことができるような社会に使える、そういう役割になる電池を作り上げる」
※山崎さんの崎はたつざき
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