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2022.04.12

「9歳男児がまだ甘えてくる…」「娘が不登校…」【子育てへの不安・お悩み相談】

今回は、番組に寄せられた育児への不安や相談などに応えていきたいと思います。少しでも皆さんのお悩み解決の参考になればということで、スタジオに『佐賀市のNPO法人ただいまの中原由美子さん』をお招きしています。
中原さんは、佐賀市水ケ江で、不登校児の子たちの居場所となるフリースクール「ただいま」を運営するなどの活動をされています。
それでは、さっそく、皆さんのお悩みに答えて頂こうと思います。まずはこちらのお悩みです。
9歳の男の子のママ、「ママン」さんからのお悩みです。

Q.「小学3年生の男児ですが、まだまだ甘えたいみたいですぐそばによってきます。外ではそこまでないのですが、家ではママ、ママとずっとついてきます。もう9歳なのにと思う気持ちと、過保護に育ててしまったのかという気持ちと複雑です。このままでいいのでしょうか?」(9歳男の子ママ)
A.まだまだ甘えたいという状況ですが、問題ないと思いますよ。例えばこれが成人年齢18歳だと心配ですが9歳まだまだ甘えたい時期です。大丈夫ですよ。過保護ではないかとご自分を責めることなく、今のうちに息子さんをしっかり抱きしめてあげてください。
一方で息子さんにたとえば「お風呂掃除してくれると、ママはとても助かる」と手伝いを促し、それを共に共有し喜び、少しずつ自立へと導いていけたらいいですね。
それでは、続いてのお悩みです。
小中学生3人のお子さんを持つママ、 「imoママ」さんのお悩みです。

Q.「一番下の小5の娘が、不登校となりました。学校へ行こうとするとおなかが痛くなり行けないという日々の繰り返しです。娘の心の負担を考えれば学校に行かない選択肢もあるかもしれませんが自宅学習にも限界があり勉強の遅れが心配です。」(小中学生3人のママ)
不登校の現状ですが…
不登校の数は佐賀県内でも毎年増加の傾向にあります。
学校でも違いますがクラスの約1割が学校・教室に行けないと言われています。

20年ほど不登校のお子さんやお母さんの相談を受けていますが、その中で感じることは、相談を受ける最初の頃は、お子さんもお母さんも不安なんです。友達と比べたり、将来どうなるんだろうと不安を抱えているんですけれども、5年、10年と経つと素晴らしい成長を遂げています。自分の生きたい進路に行ったり、自分の夢を叶えているという現状があります。
勉強の遅れは心配だと思います。いつからでも勉強はできますので「必ず大丈夫」という気持ちが大事かなと思います。また、お母さんが「この子なら大丈夫、なんとかなる」という気持ちを大事にしながらいると、子供さんの安心感、自信になると思います。

2,3日で、学校に行ってくれるといいのですが、長く休んでしまう場合もありますよね?

1年間で30日以上欠席した場合だと不登校となります。
日本では、教育機会確保法5年前の2017年に施行されています。
教育機会確保法とは

不登校のために学校で勉強する機会を失った児童・生徒に対して、学校への登校を強制せず、それぞれにあった学習環境を保障するための法律。
この法律をもとに、県や各市町では教育支援センターがあります。スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー・医師、学習支援者・発達障害支援者の数も増えています。民間のフリースクールもあり、出席扱いにもなります。官民連携で社会的自立を支援しているので、勇気をもって相談してみてください。

佐賀県不登校の親の会ネットワークというものがあります。各市町で活動されているので、相談していただけたらと思います。

佐賀県不登校の親の会ネットワーク事務局
TEL:0955-42-4192 【対応時間】10:00~20:00
24時間対応フォームあり

さらに、不登校児童の保護者さんが作った「佐賀県不登校支援マップ」もあります。こちらはインターネットでみることができます。こういったものをぜひ頼りにしていただきたいですね。

今回は、子育てへの不安・お悩み相談をお送りしました。
苦しい時は一人で抱え込まずに、力を借りれるところはぜひ助けを受けてくださいね。
以上、「こそだてハグミィ」でした。
【2022年4月11日放送 かちかちPress こそだてハグミィより】
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