2019年3月
番組審議会だより(2019年3月)
平成31年3月28日開催
出席委員
稲岡委員長、佐伯副委員長 宮田委員 菅委員 古川委員 吉牟田委員 大嶋委員 園田委員 中村委員
審議番組
ドキュメント九州「伝統の街にやってきた猫夫婦」
サガテレビ放送日 2月17日(土) 14:30~15:00
番組概要
鹿児島県屋久島で20年間、木工細工で生計を立てていた戸川五十生さんとみどりさん夫婦。みどりさんの「焼き物をやりたい」という強い思いで、屋久島の暮らしにピリオドを打ち、佐賀県有田町に移住してきました。屋久島での安定した暮らしをやめ、移り住んで2年、今の2人の生活は?伝統の街「有田」でうまく溶け込めているのか?50を超えてなお、まるで猫のように自由に生きる夫婦の新たなる挑戦の日々を追いました。
議事概要
事務局長よりあいさつの後、本日の審議対象のドキュメント九州について事務局長が概要を説明し、その後、制作部長が今回の審議対象の番組について概要を説明した。番組視聴後、稲岡委員長の議事進行により、参加各委員の意見の陳述、および質問が行われ、質問に対して制作部長および担当ディレクターからの説明が行われた。 審議後、事務局長より配布資料の説明を行った。最後に次回開催日時と審議対象について説明して閉会となった。
委員の意見概要
- ドキュメンタリー番組だから店の地図が必須ではないとは思うが、有ったほうが分かりやすかったのではないだろうか。
- 全体的にメリハリに欠けている感じがした。屋久島に帰るシーンなどありはしたが、どこからどこが有田でどこからが屋久島なのかが分かりにくかった。
- 猫の作品を作ろうと思ったきっかけについての扱いが少し薄い感じがした。どうして猫にしたのかという部分は、もう少し深く聞いたほうがよかったのではないか。
- 有田に移住した後、どういう心の動きになったかという部分が描写されていなくて残念。一つでも印象に残るような部分があればよかったが全体として淡々としていた。
- 猫と土塀のシーンはいい映像だった。屋久島のドローン映像も良かった。
- 売れたので猫を題材としたという取材時の話があったが、それを放送で出してもよかったのではないか。どうやって生活が成り立っているのかなど、二人の生活の底辺の部分を知りたかった。
- 家でも一度見て思ったが、ドキュメンタリーとは何だろうかろ思った。老犬施設のドキュメンタリーを以前に見たが、あの番組のように残るものがなかった。
- 手持ちのカメラで歩く二人を追う映像は、目が回るようで気分が悪くなりそうだった。
- このご夫婦は言葉を紡ぐのは得意ではないなと思ったが、二人が言葉で語れない部分を猫のオブジェが語るような番組かと思っていたがそうではなかった。
- ご主人は屋久島で生活していても別に良かったのに、焼き物をしたくて外に出たかった奥さんとの立場の違いを、対比の技法を使って表現する手もあったのではないか。
- このご夫婦のお店ができていたのは知っていたが、50歳代で全く別の土地にやってくるという冒険的な部分に驚いている。
- 奥さんの母親が同居を始めるというくだりも、もう少し彫りが深い部分が欲しかった。ただ悲壮感がきつすぎるのもどうかとは思うが。
- 最初の入りの部分は良かった。コミカルでありミステリアスでもあった。しかし残念なことに、最後までどうして猫なのかが分からなかった。
- 屋久島に家を残してきていることから、屋久島にまだ心が残っているのではと思われる部分もあり、そういう所も突いてほしかった。
- 放送で見たが、率直に言ってよかった。どこのテレビを見てもお笑いタレントの笑い声ばかりが目立ち、何を見たのかが印象に残らない番組が多い。この番組を見た後に、いろんな疑問がわいてきて、そういう疑問を考える余地があった。
- 有田に来て人との交流が増えたというナレーションがあったが、具体的にそれがなんであったのかが分からなかった。この番組は再構成してもう一度やったほうがいいと感じた。
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